「未払い料金があります」「公金が未納です」「このままだと差押えになります」といったSMSやメールが届くと、本当に支払わないといけないのか不安になりますよね。
- PayPayで未払い料金や公金未納を払えというSMSが本物か判断するポイント
- PayPayの「送る・受け取る」と正規の「請求書払い」の違い
- リンクを開いた・残高を送ってしまった場合に取るべき初動
こんな方におすすめの記事です
- PayPayで未払い料金を払うよう求めるSMSやメールを受け取った方
- 税金・国民年金・国民健康保険料などの公金未納通知が本物か不安な方
- 家族のスマホに届いた怪しいSMSを確認したい方
本記事では、PayPay未払い詐欺の手口と、「送る・受け取る」で残高を送らせるSMSの見分け方をわかりやすく解説します。(専門知識は不要です!)
注:この記事は2026年5月時点のPayPay公式情報、フィッシング対策協議会、公的機関の案内をもとに作成しています。詐欺の手口やアプリ画面は変わる可能性があるため、最終的な確認は必ず公式サイト・公式アプリで行ってください。
⚠️ 先に結論:送金を求められたら一度止まってください
未払い・公金未納を理由に、PayPayの「送る・受け取る」機能で残高を送るよう求められた場合は、まず詐欺を疑ってください。PayPay公式は、企業や団体への支払いに「送る・受け取る」機能は利用されていないと注意喚起しています。
PayPay未払い詐欺は「送る・受け取る」で払わせる手口に注意
PayPay未払い詐欺で特に注意したいのは、SMSやメールで不安をあおり、PayPayアプリの「送る・受け取る」機能を使って残高を送らせる手口です。
PayPay公式の注意喚起では、クレジットカードの請求、通信料金、税金などの未払い・未納を装い、PayPay残高を送らせるフィッシングメール・SMSへの注意が案内されています。
企業や団体への支払いに「送る・受け取る」は使われない
PayPayには、友人や家族などに残高を送るための「送る・受け取る」機能があります。しかし、企業や団体、行政機関への支払いにこの機能を使うよう求められた場合は注意が必要です。
PayPay公式は、企業や団体への支払いに「送る・受け取る」機能は利用されていないと案内しています。つまり、「未払い料金をPayPayで送ってください」「公金未納分をこの相手に送金してください」といった案内は、正規の請求として扱わず、まず詐欺を疑うのが安全です。
「未払い」「公金未納」「差押え」などで急がせる通知は疑う
詐欺SMSでは、読者を焦らせる言葉が使われやすいです。たとえば、次のような表現が含まれている場合は慎重に確認してください。
送金前に疑いたい文面の例
- 未払い料金があります
- 公金が未納です
- 国民年金の納付が確認できません
- 国民健康保険料の支払い依頼です
- 本日中に支払わないと利用停止・差押えになります
本当に未払いがある可能性を完全に否定する必要はありません。ただし、SMSやメール内のリンクから支払いに進むのではなく、請求元の公式サイト・公式アプリ・納付先の公式窓口から確認することが大切です。
PayPayアプリの警告画面が出たら送金を止める
PayPay公式は、PayPayアプリ上で警告画面が表示された場合、不審な取引の可能性があるため注意するよう案内しています。
ただし、警告画面が表示されなければ必ず安全という意味ではありません。相手や請求内容の詳細が確認できない場合、または少しでも怪しいと感じる場合は、残高を送らず画面を閉じてください。
本物の支払いと詐欺を分けるポイント
PayPayで税金や公共料金を支払えるケースがあるため、「PayPayで払えと言われたから本物かもしれない」と迷う方もいると思います。ここで重要なのは、支払い方法の違いです。
正規の公共料金・税金支払いは「請求書払い」で確認する
PayPayには、公共料金や税金などの払込票に記載されたバーコードやQRコードを読み取って支払う「請求書払い」があります。詳しくはPayPay公式ヘルプの請求書払いページでも案内されています。
正規の請求書払いは、基本的に払込票や公式アプリなど、請求元が正式に案内している方法から確認します。SMS内のリンクから急に送金画面へ誘導されるものとは分けて考えてください。
「送金相手に残高を送る」形なら公的支払いとしては疑う
次の表で、正規の支払いと疑うべき支払いの違いを整理します。
正規の支払いとして確認したい形
例:PayPay請求書払い、請求元の公式アプリ、自治体や事業者の公式サイトから確認できる支払い方法
確認ポイント:払込票、公式アプリ、公式サイトなど、請求元が正式に案内している経路から確認する
詐欺を疑うべき形
例:SMS内リンクからPayPayの「送る・受け取る」に誘導され、特定の相手に残高を送らせる
確認ポイント:企業・団体・役所への支払いとして「送る・受け取る」を使わせる場合は、一度止まる
SMS内リンクではなく公式アプリ・公式サイトから確認する
怪しい通知を受け取ったときは、SMSやメール内のリンクを開かず、公式アプリや公式サイトから確認するのが基本です。
たとえば、通信料金なら通信会社の公式アプリ、クレジットカードならカード会社の公式アプリや会員ページ、税金や保険料なら自治体や関係機関の公式情報を確認します。PayPayに関する不明点は、PayPayアプリやPayPay公式ヘルプから確認してください。
よく使われる文面と誘導パターン
PayPay未払い詐欺では、複数の請求名目が使われます。文面が違っても、最終的に「PayPayで送金させる」流れになっている場合は注意が必要です。
通信料金・カード請求を装うパターン
フィッシング対策協議会の2026年4月2日の注意喚起では、クレジットカード月額請求や通信料金の支払いをよそおい、PayPayアプリでの支払いへ誘導するフィッシングが案内されています。
「カード利用料金が未払いです」「通信料金の支払いが確認できません」といった文面であっても、SMS内リンクから支払いを進めるのは避けてください。実際の請求状況は、カード会社や通信会社の公式アプリ・公式サイトから確認しましょう。
国民健康保険料・国民年金など公的請求を装うパターン
公的な請求を装う手口にも注意が必要です。フィッシング対策協議会は、国民健康保険料の支払い依頼をよそおうフィッシングや、国民年金の納付依頼をよそおうフィッシングについても注意喚起しています。
税金、国民年金、国民健康保険料などの言葉が出てくると、「放置すると大変なことになるのでは」と焦りやすくなります。しかし、だからこそSMS内リンクではなく、自治体や日本年金機構などの公式情報から確認することが大切です。
本物に見えるURLや画面でも安心しない
詐欺の手口では、本物に見える画面やURLが使われることがあります。見た目だけで判断するのではなく、「どこからアクセスしたか」「なぜ送金を求められているのか」「送金相手が誰なのか」を確認してください。
特に、SMSやメール内のリンクから進んだ先で、PayPayの「送る・受け取る」機能を使うよう求められた場合は、その時点で画面を閉じる判断が安全です。
怪しいSMSやメールを受け取ったときの確認手順
怪しいSMSやメールを受け取ったときは、内容を急いで信じる必要はありません。まずは、支払う前に次の流れで確認しましょう。
まずリンクを開かず、メッセージを閉じる
最初に行うことは、SMSやメール内のリンクを開かないことです。すでに開いてしまった場合でも、支払い情報や個人情報を入力していない段階なら、画面を閉じて落ち着いて確認してください。
- SMSやメール内のリンクを開かない
- PayPayで残高を送らない
- 請求元の公式アプリ・公式サイトから確認する
- 必要に応じて、家族や公式窓口に相談する
PayPay以外のフィッシングSMSの見分け方は、関連記事のフィッシングSMS全般の見分け方はこちらでも詳しく解説しています。
PayPayアプリ・請求元公式・納付先公式で確認する
請求内容ごとに、確認すべき場所は変わります。PayPayに関する通知ならPayPayアプリやPayPay公式ヘルプ、通信料金なら通信会社の公式アプリ、カード請求ならカード会社の公式会員ページを確認してください。
税金や保険料、年金などの公的な請求は、自治体や関係機関の公式サイト・窓口から確認します。SMSに書かれている電話番号やURLをそのまま使うのではなく、自分で公式サイトを検索する、または手元の納付書に書かれた窓口を確認するのが安全です。
家族や高齢者のスマホに届いた場合の確認ポイント
家族のスマホに未払い通知が届いている場合は、本人が焦って送金しないように、まず一緒に画面を確認してください。
特に「今日中に支払わないと大変なことになる」といった文面は、冷静な確認をさせないための誘導である可能性があります。送金前に一度家族へ相談するルールを作っておくと、被害を防ぎやすくなります。
送ってしまった・入力してしまった場合の初動
すでにPayPay残高を送ってしまった場合や、リンク先で情報を入力してしまった場合は、状況に応じて早めに対応しましょう。ただし、返金や補償については個別事情が関係するため、この記事では断定しません。
PayPayアプリから取引を報告する
PayPayでは、詐欺等の疑いがある「送る・受け取る」を利用した取引について、アプリ内から報告する方法が案内されています。詳しくはPayPay公式ヘルプ「詐欺等の疑いがある送る・受け取るを利用した取引を報告したい」を確認してください。
PayPay公式ヘルプでは、報告対象について「過去90日以内の取引」「PayPayアプリのバージョン5.38.0以上」などの条件が示されています。実際に報告できるかどうかは、アプリ内の表示と公式ヘルプで確認してください。
補償可否は断定せず、公式条件を確認する
PayPay公式の注意喚起では、ユーザー自身が送ったPayPay残高は補償制度の対象外と案内されています。つまり、送ってしまった後に必ず返金されるとは考えない方がよいです。
⚠️ 「送った後で戻せばいい」と考えない
PayPayの「送る・受け取る」で自分から残高を送ってしまうと、補償対象外になる可能性があります。少しでも怪しい場合は、送金前に止まることが最も重要です。
ただし、個別の状況によって確認すべき内容は変わります。送金してしまった場合は、PayPayアプリ内の報告手順と公式ヘルプを確認し、必要な情報を整理してください。
警察相談・消費者ホットラインも状況に応じて使う
被害にあった可能性がある場合や、相手とのやり取りが続いている場合は、公的な相談先も利用できます。
- 緊急ではない警察相談:警察相談専用電話「#9110」
- 消費者トラブルの相談:消費者ホットライン「188」
- PayPay取引の確認:PayPayアプリ内の取引履歴・報告機能・公式ヘルプ
犯罪の進行中や身の危険がある場合は、ためらわず110番を利用してください。緊急ではない相談は、#9110や188を使い分けるとよいでしょう。
同じ手口を防ぐために見直したいスマホ設定
PayPay未払い詐欺は、SMSやメールをきっかけに始まることが多いです。完全にゼロにすることは難しくても、迷惑SMSやフィッシングメールを減らす設定を見直すことで、被害にあうきっかけを減らせます。
迷惑SMSフィルター・迷惑メールフィルターを確認する
フィッシング対策協議会は、フィッシングへの対策として、迷惑メールフィルターの利用や不審なSMS・メールのURLを開かないことを案内しています。最新の報告状況はフィッシング対策協議会の月次報告でも確認できます。
スマホ本体の設定だけでなく、携帯電話会社の迷惑SMS対策、メールサービスの迷惑メールフィルター、+メッセージやGoogleメッセージなどのブロック機能も確認しておくと安心です。
iPhone・Android別のSMSブロック設定は関連記事へ
本記事ではPayPay未払い詐欺の判断基準を中心に解説しているため、SMSブロック設定の詳しい手順は関連記事で確認してください。
- iPhoneを使っている方は、iPhoneの迷惑SMS設定を確認するをご覧ください。
- Androidを使っている方は、AndroidのGoogleメッセージで迷惑SMSをブロックする方法をご覧ください。
端末やアプリの設定を整えても、すべての詐欺SMSを防げるわけではありません。最後は「送金前に公式確認する」という習慣が重要です。
家族で共有したい「送金前のひとことルール」
高齢の家族やスマホ操作に慣れていない家族がPayPayを使っている場合は、送金前のルールを決めておくと安心です。
家族で共有したい送金前ルール
- 未払い・未納のSMSが届いたら、すぐに支払わず家族に見せる
- PayPayの「送る・受け取る」で企業や役所に払うよう言われたら疑う
- SMS内リンクではなく、公式アプリや公式サイトから確認する
- 送金画面で警告が出たら、絶対にそのまま進めない
詐欺は「急がせる」「怖がらせる」「今すぐ払わせる」形で近づいてきます。送金前に一言相談するだけでも、被害を防げる可能性が高まります。
よくある質問(FAQ)
PayPayで税金や公共料金を払えるなら、未払いSMSも本物ではありませんか?
PayPayで税金や公共料金を払える場合はあります。ただし、正規の請求書払いは払込票のバーコードやQRコードを読み取る仕組みです。「送る・受け取る」で相手に残高を送るよう求められた場合は、まず詐欺を疑ってください。
PayPayアプリの警告画面が出なければ安全ですか?
安全とは限りません。PayPay公式は、警告画面が表示されていなくても、少しでも怪しい場合や詳細を確認できない場合は残高を送らないよう案内しています。警告の有無だけで判断しないことが大切です。
PayPay残高を送ってしまったら補償されますか?
PayPay公式は、ユーザー自身が送ったPayPay残高は補償制度の対象外と案内しています。送ってしまった場合は、PayPayアプリ内の報告機能や公式ヘルプを確認し、必要に応じて警察相談や消費生活相談窓口にも相談してください。
リンクを開いただけなら何もしなくてよいですか?
送金や個人情報の入力をしていない場合でも、同じようなSMSが続く可能性があります。ブラウザを閉じ、今後はSMS内リンクではなく、公式アプリ・公式サイトから確認するようにしてください。
家族が受け取ったPayPay未払いSMSはどう確認すればよいですか?
メッセージ内リンクを開かず、PayPayアプリ、請求元の公式サイト、自治体や年金機構などの公式窓口から確認してください。送金画面に進んでいる場合は、送るボタンを押さずに画面を閉じることを優先します。
まとめ:PayPay未払い詐欺は送金前の確認が重要
この記事では、PayPay未払い詐欺の手口と、「送る・受け取る」で残高を送らせるSMSの見分け方を解説しました。
- 未払い・公金未納を理由にPayPay残高の送金を求める通知は疑う:特にSMS内リンクから送金画面へ誘導される場合は注意が必要です。
- 企業や団体への支払いに「送る・受け取る」は使われない:PayPay公式は、企業や団体への支払いにこの機能は利用されていないと案内しています。
- 正規の支払いは公式アプリ・公式サイト・請求書払いから確認する:SMS内リンクではなく、自分で公式情報にアクセスして確認しましょう。
- 送ってしまった場合はPayPayアプリ内報告と公的相談先を確認する:補償可否は断定せず、公式ヘルプや相談窓口で状況を整理してください。
- 家族で送金前ルールを共有する:未払い通知が届いたら、支払う前に一度相談するだけでも被害防止につながります。
PayPayは便利な決済サービスですが、便利だからこそ詐欺にも悪用されます。「未払いだから今すぐ払って」と急がされたときほど、いったん止まって公式情報から確認してください。











