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親のスマホに詐欺電話が来る方へ!警視庁Digi Policeで国際電話を無料ブロックする方法
- 公開日:2025/12/5
- 最終更新日:
- 防犯
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親のスマホに詐欺電話が来る方へ!警視庁Digi Policeで国際電話を無料ブロックする方法
「最近、親のスマホに『+1』とか『+44』から始まる変な番号から電話がかかってくるんだけど、大丈夫かな……」
久しぶりに実家に帰ったとき、親御さんからこんな相談を受けたことはありませんか? あるいは、ご自身のスマホに見知らぬ海外番号からの着信履歴があり、ドキッとした経験がある方も多いのではないでしょうか。
実は今、特殊詐欺の電話の約8割で国際電話番号が使われているという衝撃的なデータがあります。かつての「オレオレ詐欺」は固定電話が狙われていましたが、今は誰もが持っているスマートフォンが標的になっています。
この記事では、警視庁が提供する無料の防犯アプリ「Digi Police(デジポリス)」に2025年12月に新搭載された「国際電話番号ブロックシステム」の使い方を、スマホが苦手な方にも分かるよう詳しく解説します。
この記事を読めば、離れて暮らす大切な親御さんを詐欺電話から守る具体的な方法がわかります。(専門知識は不要です!)
⚠️ 本記事の情報について
本記事の情報は、機能搭載が発表された2025年12月1日(アプリVer.3.5.0)時点のものです。アプリのバージョンやOS仕様は変更される可能性があるため、最新情報は必ず警視庁公式ページをご確認ください。
なぜ今、国際電話ブロックが必要なのか?
「うちは大丈夫」と思っていても、巧みな言葉で不安を煽られたり、うっかり折り返してしまったりするのが詐欺の怖いところです。
警視庁や自治体の資料によると、特殊詐欺の電話の約8割で国際電話番号が使われていると報告されています。犯人グループは、日本の警察の追跡を逃れるために、アプリなどを使って簡単に取得できる海外の番号(アメリカ・カナダの「+1」やイギリスの「+44」など)を悪用しているのです。
💡 国際電話ブロックは「玄関に防犯カメラを付ける」こと
国際電話ブロック機能は、家の玄関に防犯カメラとオートロックを付けるようなものです。怪しい人(詐欺電話)が来ても、そもそも玄関のチャイムが鳴らない(着信しない)ので、うっかりドアを開けてしまう(電話に出てしまう)リスクを大きく減らせます。事後対策ではなく、事前に侵入を防ぐ「有効な防御策」です。
高齢の方の日常生活では、正規の国際電話は少ないケースが多いため、「国際番号の着信は特に注意が必要」と考えるのが安全です。
離れて暮らす高齢の親御さんを守るためには、「怪しい電話には出ないで」という口頭の注意だけでなく、「そもそも電話を鳴らさない」仕組みを作ってあげることが重要です。
⚠️ ブロックできない詐欺電話もあります
国際電話番号を使った詐欺の多くはブロックできますが、国内の一般電話番号を使った詐欺(残り約2割)や、警察がまだ把握していない新しい番号はブロックされない場合があります。この機能は「すべての詐欺電話を防ぐ」ものではなく、「リスクを大きく減らす」対策の一つとしてご活用ください。
Digi Police(デジポリス)とは?
まず、「Digi Police(デジポリス)」について簡単にご説明します。これは、警視庁(東京都)が公式に提供している無料の防犯アプリです。
「警視庁だから東京の人しか使えないの?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。確かに犯罪発生情報のマップなどは東京都内が中心ですが、今回ご紹介する詐欺対策機能や防犯ブザー機能は、日本全国どこに住んでいても使えます。
Digi Policeの安心ポイント
- 完全無料:課金要素は一切ありません
- 公式の信頼感:怪しい広告が出るようなアプリではなく、警察が作っているので安心です
- 操作がシンプル:高齢の方やお子さんでも使いやすい画面設計です
このアプリ、これまでは「痴漢撃退機能」などが有名でしたが、今回のアップデート(Ver.3.5.0)で「スマホの詐欺電話対策」としても非常に優秀なツールに進化しました。
新機能「国際電話番号ブロックシステム」でできること
2025年12月1日、Digi Policeに待望の新機能「国際電話番号ブロックシステム」が搭載されました。
このシステムをONにすると、「国際電話番号」と「警察が把握している特殊詐欺犯行利用電話番号」からの着信・発信を自動でブロックしてくれます。具体的には、以下の2種類の番号を対象としています。
国際電話番号
対象:「+」から始まる海外からの着信
例:+1(アメリカ・カナダ)、+44(イギリス)など
特殊詐欺犯行利用電話番号
対象:警察が把握している、過去に詐欺に使われた番号(ブラックリスト)
特徴:警察のデータベースに基づく確実なブロック
重要:この機能でブロックできるのは上記2種類の番号のみです。国内の一般電話番号を使った新手の詐欺や、まだ警察が把握していない番号はブロックできない場合があります。あくまで「リスクを大きく減らす」対策の一つとしてご活用ください。
ただし、お使いのスマホが「iPhone」か「Android」かによって、できることに少し違いがあります。次の章で詳しく解説しますので、親御さんのスマホの種類を確認してから読み進めてください。
【Android版】国際電話ブロックの設定手順(強力な防御)
Androidスマホでは、アプリの機能で強力にブロックができます。Androidをお使いの親御さんには、こちらの手順で設定してあげてください。
Androidでできること
Android版の強力な機能
- 国際電話番号&特殊詐欺犯行利用電話番号からの着信を自動で切断(ブロック)
- 誤って詐欺番号へ発信してしまうのを防ぐ(発信ブロック)
- ブロックした着信履歴を自動で削除(「不在着信があるからかけ直さなきゃ」というリスクも消せます)
設定手順(Androidの場合)
※設定にはアプリを最新版(Ver.3.5.0以降)にアップデートする必要があります
これで設定完了です。Android版は、対象番号からの着信自体をブロックしてくれるので非常に強力です。親御さんが国際電話番号を使った詐欺電話に出てしまうリスクを大きく減らせます。
【iPhone版】国際電話ブロックの設定手順(iOS設定と併用)
iPhone(iOS)は、Appleのセキュリティ仕様上、アプリだけで勝手に着信を切ったり履歴を消したりすることができません。そのため、iPhone本体の機能と組み合わせて設定します。
iPhoneでできること
iPhone版の機能
- 警察が把握している「特殊詐欺犯行利用電話番号」からの着信をブロック
- iPhoneの機能を使って、連絡先に登録していない番号(国際電話含む)を鳴らさないようにする
設定手順(iPhoneの場合)
※設定にはアプリを最新版(Ver.3.5.0以降)にアップデートする必要があります
この「不明な発信者を消音」をONにすることで、連絡先・最近の通話履歴・Siriの提案に含まれていない番号(国際電話含む)からの着信音が鳴らなくなります。着信履歴には残りますが、呼び出し音で親御さんが慌てて電話に出ることを防げます。
⚠️ iPhoneの注意点
「不明な発信者を消音」をONにすると、役所や病院など、連絡先に入っていない重要な電話も鳴らなくなります。親御さんのライフスタイルに合わせて設定してください。必要な相手(かかりつけ医、親戚、ケアマネジャーなど)の番号は事前に連絡先に登録しておきましょう。
帰省時にやってあげたい「親スマホの防犯設定チェックリスト」
アプリの設定が終わったら、ついでに以下の項目もチェックしてあげましょう。これが「デジタル親孝行」です。
デジタル親孝行チェックリスト
- 連絡先の整理:「不明な発信者を消音」機能を使う場合、必要な相手(かかりつけ医、親戚、ケアマネジャーなど)の番号が連絡先に入っていないと電話が鳴りません。漏れがないか一緒に確認しましょう
- 固定電話の対策(国際電話利用休止):実は、スマホだけでなく固定電話も危険です。海外に電話する予定がなければ、「国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)」に電話して、国際電話の発着信を止める手続きをしましょう。通話料無料ですが、事業者や回線種別によって対応が異なる場合があるため、詳細は契約中の通信事業者の公式サイトをご確認ください
- 留守番電話の常時設定:「常に留守電にしておいて、知っている人の声がしたら出る」という習慣を提案しましょう
- 家族の合言葉決め:オレオレ詐欺対策として、家族しか知らない合言葉を決めておくと安心です
特に固定電話をお持ちの場合は、「国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)」への連絡を忘れずに。スマホと固定電話の両方を守ることで、より安心できます。
Digi Policeのその他の便利機能
Digi Policeは詐欺対策だけではありません。日常の安全を守る便利な機能も搭載されています。せっかくインストールしたので、これらの機能も親御さんに教えてあげましょう。
痴漢撃退機能
画面に「痴漢です 助けてください」と大きく表示され、タップすると「やめてください!」と音声が流れます。満員電車で声が出せない時に、画面を周りの人に見せるだけでも助けを求められます。
防犯ブザー機能
画面のベルのマークをタップすると、大音量でブザーが鳴ります。いざという時、カバンに付けたブザーを探すより、手に持っているスマホの方が早い場合があります。
ココ通知機能(見守り機能)
家族や知人を登録しておくと、ワンタップで「今ここ」「帰るよ」といったメッセージと現在地を送れます。お子さんの塾帰りや、高齢の親御さんの散歩の見守りにも使えます。
これらの機能も、親御さんの安全を守る強い味方になります。アプリのホーム画面から簡単にアクセスできるので、一度一緒に試してみてください。
まとめ:今すぐ無料でできる「詐欺電話対策」3ステップ
特殊詐欺の被害は、あとを絶ちません。「自分は騙されない」と思っている人ほど、巧みな言葉で誘導されてしまいます。だからこそ、「そもそも犯人と会話させない」環境を作ることが重要です。
最後に、今すぐできるアクションプランを3ステップでまとめました。
- ステップ1: 親のスマホに「Digi Police」を入れる
iPhone・Android共にストアから無料でダウンロードできます。次の帰省時、あるいはお正月の集まりの際に、ぜひ「スマホ見せて」と声をかけて設定してあげてください。
- ステップ2: 「国際電話ブロック機能」をONにする
Androidはアプリ内で完結。iPhoneは「不明な発信者を消音」設定も併用しましょう。この記事の手順通りに進めれば、専門知識がなくても大丈夫です。この機能で国際電話番号を使った特殊詐欺のリスクを大きく減らせます。
- ステップ3: 固定電話の国際電話も止める
固定電話をお持ちの場合は、忘れずに「国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)」へ連絡して利用休止の申請を。通話料無料ですが、詳細は契約中の通信事業者の公式サイトをご確認ください。
その数分の操作が、大切な家族の財産と安心を守ることにつながります。
⚠️ 定期的な見直しをお願いします
アプリのバージョンやOS仕様、詐欺の手口は変化します。この記事の情報は2025年12月1日時点のものです。最新の情報や詳細は、必ず警視庁の公式サイトをご確認ください。






