Ring・USEN Camera値上げ対策|防犯カメラの月額料金を見直してコスト削減する方法

  • 公開日:2025/12/7
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Ring・USEN Camera値上げ対策|防犯カメラの月額料金を見直してコスト削減する方法

「防犯カメラの月額料金、また上がってる…?」そんな風に感じていませんか?

最近、食品やガソリンなど生活費の値上げが続いていますが、実は防犯カメラの月額料金も例外ではありません。特にインターネットを通じて映像を保存する「クラウド録画タイプ」のカメラを使っている場合、毎月のサブスクリプション費用が家計の固定費としてじわじわと負担になっている可能性があります。

2024年から2025年にかけて、RingやUSEN Cameraなどの大手サービスでプランの刷新や料金改定が相次いで発表されました。数百円のアップでも、5年、10年と使い続ければ数万円の差になります。

この記事では、最近の料金改定の動きを整理し、クラウド録画とSDカード録画(月額無料)のコストをシミュレーションします。この記事を読めば、防犯レベルを落とさずに賢くランニングコストを下げる方法がわかります。

⚠️ 本記事の料金情報について

本記事内の料金や改定日は、2024年〜2025年の各社公式発表や資料に基づいています。最新の料金情報は必ず各社公式サイトでご確認ください。


RingとUSEN Cameraの料金改定のポイント(2024〜2025年)

まずは、具体的に「どこが、いつ、どう変わったのか」を見ていきましょう。特にユーザーが多い「Ring」と「USEN Camera」の事例をピックアップします。

Amazon Ring:新プラン「Ring Home」への移行と実質的な変化

Amazonが展開するスマートホームセキュリティ「Ring」は、2024年11月5日より、従来の「Ringプロテクトプラン」を「Ring Homeプラン」へと名称変更し、機能と料金体系を刷新しました。

以下の3つのプランが用意されています。

Ring Home Basic

月額:350円(年額3,500円)

対象:デバイス1台

機能:録画履歴の確認など基本機能

Ring Home Standard

月額:1,180円(年額11,800円)

対象:同一住所のすべてのデバイス

機能:ドアベルコールや長時間ライブ映像などが追加

Ring Home Premium

月額:2,380円(年額23,800円)

対象:同一住所のすべてのデバイス

機能:24時間連続録画などが可能

最安のBasicプラン自体は月額350円と手頃ですが、もし「24時間連続で録画を残したい」と考えた場合、Premiumプラン(月額2,380円)が必要になります。より高度な防犯を求めると、以前よりも月額コストが上がる構造になっています。

注:料金は2024年11月5日以降の日本向け案内に基づく。最新価格は必ずRingの公式サブスクリプション案内で確認してください。

USEN Camera:資材高騰などによる価格改定

店舗や法人向けに強いUSEN Cameraも、昨今の経済情勢を受けて価格改定を行っています。改定は複数回に分かれており、対象プランが異なりますので注意が必要です。

2024年11月の改定(7日間保存プラン等)

USEN Cameraの一部クラウド録画プランにおいて、2024年10月末まで月額2,500円だった7日間保存・1台のプランが、2024年11月以降は月額2,750円に改定されました。

改定前(2024年10月末まで)

カメラレンタル+クラウド録画(7日間保存・1台)

月額 2,500円

改定後(2024年11月以降)

カメラレンタル+クラウド録画(7日間保存・1台)

月額 2,750円

月額で250円の値上げです。「たかが250円」と思うかもしれませんが、年間で3,000円、5年で15,000円の差です。台数が増えればその負担はさらに大きくなります。

2025年6月の改定(USEN Camera ライト/NEXTクラウドビュー)

さらに、USEN Camera ライト/NEXTクラウドビューは、2025年6月2日以降の契約分から月額利用料の新価格が適用されます。

注:USEN Cameraは複数のプラン体系があり、改定の時期・対象サービス・保存日数はプランによって異なります。詳細はUSEN Camera公式サイトで必ずご確認ください。


クラウド録画のメリット・デメリット(遠隔閲覧・バックアップ vs 月額料金)

料金が上がってもクラウド録画カメラが選ばれ続けるのには、当然理由があります。しかし、それがあなたの家庭にとって「必須」かどうかは別問題です。ここで一度、メリットとデメリットを整理しておきましょう。

クラウド録画のメリット

1. データ消失のリスクが低い

これが最大の強みです。映像データはインターネットを通じてクラウドサーバーに保存されます。もし泥棒が入ってカメラ本体を破壊したり盗んだりしても、犯行の瞬間までの映像はクラウド上に残ります。

2. どこからでも映像確認が可能

スマホやPCを使って、外出先からリアルタイムの映像や過去の録画データを確認できます。これは「ペットの見守り」や「店舗の状況確認」には非常に便利です。

3. 機器のメンテナンスが楽

録画機(レコーダー)を自宅に置く必要がないため、HDDの故障や交換の手間がありません。

クラウド録画のデメリット

1. ランニングコストがかかる(値上げリスクも)

毎月、あるいは毎年の利用料が発生します。カメラの台数が増えるほど、または保存期間を長くするほど料金は高くなります。そして今回のように、サービス提供側の都合で値上げされるリスクもあります。

2. インターネット環境に依存する

ネット回線が切れると録画が止まってしまう可能性があります。また、常時映像をアップロードするため、上り回線の帯域を圧迫し、他のネット利用が遅くなることもあります。


月額無料モデル(SDカード録画など)の特徴と注意点

一方で、「月額料金を払いたくない!」という方に選ばれているのが、SDカード録画タイプやHDDレコーダータイプ(オンプレミス型)です。

月額無料モデルのメリット

1. ランニングコストが基本的にゼロ

一度カメラとSDカード(または録画機)を買ってしまえば、毎月の支払いはありません。これが家計には一番優しいポイントです。

2. ネット環境がなくても録画できる

Wi-Fiがない場所でも、電源さえあればSDカードに録画し続けることができます(遠隔監視をしない場合)。

月額無料モデルの注意点

⚠️ SDカード録画の重要な注意点

1. カメラごとの盗難・破壊リスク

カメラ本体にSDカードが入っているタイプの場合、カメラごと盗まれたら証拠映像も一緒に消えてしまいます。これが防犯上の最大のリスクです。

2. SDカードには「寿命」がある

防犯カメラのように常にデータを書き込み続ける用途では、SDカードの消耗が早く、環境次第で数ヶ月〜1年程度で不具合が出ることもあります。

対策:高耐久性のSDカードを選ぶ、定期的にフォーマット(初期化)する、1年に1回は新品に交換するなどのメンテナンスが必要です。


5年使った場合のコスト比較(クラウド有料 vs 月額無料機種)

では、実際に5年間運用した場合、どれくらいのコスト差が出るのか計算してみましょう。

注:以下はあくまで概算シミュレーションです。価格はモデル・セールで変動します。ここでは執筆時点の一般的な目安として記載します。

パターンA:クラウド録画カメラ(Ring Home Basic想定)

初期費用:カメラ本体 約6,000円〜12,000円
月額費用:350円(年額3,500円)
5年間のランニングコスト:3,500円 × 5年 = 17,500円
5年間の総額:約23,500円〜29,500円

注:Ringはデバイスが比較的安価ですが、機能を追加したり台数を増やす(Standardプランにする)と、コストは跳ね上がります。例えばStandard(年額11,800円)なら、5年間のランニングコストだけで59,000円になります。

パターンB:USEN Camera(レンタルプラン・クラウド録画)

初期費用:工事費・設置費(キャンペーン等で無料の場合もあり)
月額費用:約2,500円〜3,000円(プランによる)
5年間のランニングコスト:2,500円 × 12ヶ月 × 5年 = 150,000円
5年間の総額:約150,000円〜

注:USEN Cameraは法人・店舗向けサービスが中心です。プロによる保守サポートや駆けつけ対応が含まれる場合が多いため高額になりますが、「安心料」が含まれています。

パターンC:SDカード録画カメラ(月額無料・自分で設置)

初期費用:カメラ本体(高機能なもの) 約15,000円〜20,000円
SDカード代:高耐久カード(約3,000円)を1年ごとに交換 × 5枚 = 15,000円
月額費用:0円
5年間の総額:約30,000円〜35,000円

比較の結論

「とにかく安く済ませたい」なら、RingのBasicプラン(1台のみ)かSDカード録画型が競ります。

ただし、カメラを2台、3台と増やしたい場合、RingだとStandardプラン(年額11,800円)にする必要が出てくるため、5年で約6万円の固定費がかかります。

対してSDカード型は、台数が増えても月額は0円のまま。複数台設置するなら、SDカード型の方が圧倒的にコストパフォーマンスが良くなります。


今契約しているプランを見直すためのチェックリスト

「うちのカメラ、今のままでいいのかな?」と迷っている方は、以下のリストをチェックしてみてください。

防犯カメラ見直しチェックリスト

  • カメラの設置目的は?

    証拠保全(本格的な防犯):カメラが壊されてもデータが残るクラウド録画がおすすめ。

    日常の見守り・威嚇:ペットの様子見や、「カメラがある」と思わせる目的ならSDカード型で十分。

  • カメラの台数は?

    1台だけ:Ringなどのクラウド録画(Basicプラン)でも負担は少ない。

    3台以上:クラウドだと月額が高額になりがち。SDカード型か、HDDに集約するNVR(ネットワークビデオレコーダー)システムを検討。

  • 設置場所のネット環境は?

    Wi-Fiが届きにくい:ネット不要のSDカード録画や、SIMカード対応カメラが選択肢に。

  • メンテナンスの手間は許容できる?

    SDカードの交換なんて面倒:割高でもクラウドか、HDDレコーダー型が良い。

    年1回のカード交換くらいならOK:SDカード型でコスト削減。

⚠️ 3G回線を使っている方へ重要なお知らせ

古い見守りカメラなどでドコモのFOMA(3G)回線を使っている場合、ドコモのFOMA(3G)およびiモードは2026年3月31日に終了予定です。これらに該当する古い機種を使っている場合は、早急に4G/LTE対応機種やWi-Fi機種への買い替えが必要です。


まとめ:防犯レベルを落とさずにランニングコストを賢く下げる方法

防犯カメラの月額料金値上げは、家計にとって痛手です。しかし、これを機に「自分にはどの程度のセキュリティが必要か」を見直す良いチャンスでもあります。

  • 「絶対に撮り逃したくない」「カメラが壊されても証拠を残したい」という重要な場所(玄関、金庫前など)には、クラウド録画のカメラを1台置く。
  • 「とりあえず様子が見れればいい」「威嚇効果を狙いたい」という場所(勝手口、駐車場、庭など)には、月額無料のSDカード録画カメラを設置する。

このように、「ハイブリッド」な運用をすることで、防犯レベルを維持しつつ、毎月の固定費を抑えることができます。

また、SDカード型を選ぶ際は、「高耐久」と書かれたSDカードを選ぶことと、1年に1回程度の定期交換を忘れないようにしてください。これが「録画されていなかった!」という最悪の事態を防ぐカギです。

値上げのニュースに焦らず、ご自宅に最適な「防犯とコストのバランス」を見つけてくださいね。


使用した外部リンク:Ring Home サブスクリプション関連の公式案内USEN Camera 公式サイト(料金改定情報の確認)ドコモ FOMA(3G)およびiモード終了の公式FAQ

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