Ring・USEN Camera値上げ対策|防犯カメラの月額料金を見直す3つの方法
「防犯カメラの月額料金、また上がってる…?」そんな風に感じていませんか?
防犯カメラの月額料金を下げたいなら、まず確認すべきことは3つです。1台だけならRing Home Basicのような低額プランで足りるか、複数台ならBasicを台数分契約する方が安いのか、それともStandardなどの住所単位プランが向くのかを比較しましょう。さらに、証拠を確実に残したい場所はクラウド録画、日常の見守りや威嚇目的の場所はSDカード録画やNVR/HDD録画を検討すると、固定費を抑えやすくなります。
ただし、月額無料の録画方式にも弱点があります。SDカード録画はカメラごと盗まれると映像も失われやすく、カードの状態確認も必要です。重要な玄関・店舗入口・レジ周辺などはクラウド録画、庭・勝手口・駐車場などは月額無料型といった使い分けが現実的です。
2024年から2025年にかけて、個人向けのRingや法人・店舗向けのUSEN Cameraなどで、プランの刷新や料金改定が実施されました。数百円の差でも、5年、10年と使い続ければ大きな固定費になります。
この記事では、最近の料金改定の動きを整理し、クラウド録画、SDカード録画、NVR/HDD録画のコストと注意点を比較します。ご自宅や店舗で「どこにお金をかけ、どこを月額無料にするか」を判断できるようにまとめます。
⚠️ 本記事の料金情報について
本記事内の料金や改定日は、2024年〜2025年の各社公式発表や資料に基づいています(記事執筆時点:2025年12月、確認日:2026年5月)。最新の料金情報は必ず各社公式サイトでご確認ください。サービスによって税込・税別の表記や、設置費・工事費・機器代の扱いが異なるため、最終判断は同じ条件で見積もることが大切です。
RingとUSEN Cameraの料金改定のポイント(2024〜2025年)
まずは、具体的に「どこが、いつ、どう変わったのか」を見ていきましょう。個人向けの「Ring」と法人・店舗向けの「USEN Camera」の事例をピックアップします。
⚠️ サービス対象の違いにご注意ください
Ringは個人・家庭向けに使いやすいスマートホームセキュリティサービスです。一方、USEN Cameraは法人・店舗向けのクラウド録画防犯カメラサービスです。本記事では両サービスのコスト比較を参考情報として掲載していますが、対象ユーザー、設置工事、保守サポート、契約条件が大きく異なります。ご自身の利用環境に合わせてご検討ください。
Amazon Ring:新プラン「Ring Home」への移行と実質的な変化
Amazonが展開するスマートホームセキュリティ「Ring」は、2024年11月5日より、従来の「Ringプロテクトプラン」を「Ring Homeプラン」へと名称変更し、機能と料金体系を刷新しました。変更内容はRingサブスクリプションに関する変更情報でも確認できます。
以下の3つのプランが用意されています。
Ring Home Basic
月額:350円(年額3,500円)
対象:デバイス1台
機能:録画履歴の確認など基本機能
Ring Home Standard
月額:1,180円(年額11,800円)
対象:同一住所のすべてのデバイス
機能:ドアベルコールや長時間ライブ映像などが追加
Ring Home Premium
月額:2,380円(年額23,800円)
対象:同一住所のすべてのデバイス
機能:対応デバイスで24時間連続録画などが可能
最安のBasicプランは月額350円と手頃です。1台だけ録画履歴を残したい場合はBasicが現実的です。一方、複数台をまとめて管理したい、ドアベルコールや長時間ライブ映像を使いたい、同一住所のデバイスを一括で対象にしたい場合はStandard以上を検討します。
また、Premiumの24時間連続録画は、対応デバイスと常時電源が必要です。24時間連続録画で撮影された映像は最長14日間保存であり、通常のイベント/ビデオ履歴の最長180日間とは扱いが異なります。
注:料金は2024年11月5日以降の日本向け案内に基づきます。最新価格は必ずRingの公式サブスクリプション案内で確認してください。
USEN Camera:資材高騰などによる価格改定
USEN Cameraは法人・店舗向けのクラウド録画防犯カメラサービスです。店舗や法人向けに強いUSEN Cameraも、昨今の経済情勢を受けて価格改定を行っています。改定は複数回に分かれており、対象プランが異なりますので注意が必要です。
2024年11月の改定(7日間保存プラン等)
USEN Cameraの一部クラウド録画プランにおいて、2024年10月末まで月額2,500円だった7日間保存・1台のプランが、2024年11月1日以降は月額2,750円に改定されました。この改定内容は、USEN Camera公式の2024年11月料金改定資料(PDF)で確認できます。
改定前(2024年10月末まで)
カメラレンタル+クラウド録画(7日間保存・1台)
月額 2,500円
設置設定費 40,000円
改定後(2024年11月1日以降)
カメラレンタル+クラウド録画(7日間保存・1台)
月額 2,750円
設置設定費 40,000円
月額で250円の値上げです。年間では3,000円、5年では15,000円の差になります。台数が増えれば、その負担はさらに大きくなります。
2025年6月の改定(USEN Camera ライト/NEXTクラウドビュー)
さらに、USEN Camera ライト/NEXTクラウドビューについては、2025年6月2日以降の契約分から月額利用料の新価格が適用されています(記事執筆時点の2025年12月現在、すでに新価格での運用が開始されています)。詳細はUSEN Camera公式の2025年6月料金改定資料(PDF)で確認できます。
注:USEN Cameraは複数のプラン体系があり、改定の時期・対象サービス・保存日数はプランによって異なります。個人向けのRingと異なり、USEN Cameraは法人・店舗向けサービスであり、料金体系やサポート対象が大きく異なります。本記事ではコスト比較の参考情報として掲載していますが、詳細はUSEN Camera公式サイトで必ずご確認ください。
クラウド録画のメリット・デメリット(遠隔閲覧・バックアップ vs 月額料金)
クラウド録画は月額料金がかかる一方で、証拠映像を守りやすい録画方式です。カメラ本体が壊された場合でも映像を残したい場所には、クラウド録画を優先する価値があります。
クラウド録画のメリット
1. データ消失のリスクが低い
映像データはインターネットを通じてクラウドサーバーに保存されます。もし泥棒が入ってカメラ本体を破壊したり盗んだりしても、犯行の瞬間までの映像がクラウド上に残る可能性があります。
2. どこからでも映像確認が可能
スマホやPCを使って、外出先からリアルタイムの映像や過去の録画データを確認できます。これは「ペットの見守り」や「店舗の状況確認」には便利です。
3. 機器のメンテナンスが楽
録画機(レコーダー)を自宅に置く必要がないため、HDDの故障や交換の手間を減らせます。
クラウド録画のデメリット
1. ランニングコストがかかる(値上げリスクも)
毎月、あるいは毎年の利用料が発生します。カメラの台数が増えるほど、または保存期間を長くするほど料金は高くなりやすいです。サービス提供側の都合で値上げされる可能性もあります。
2. インターネット環境に依存する
クラウド録画は、映像をインターネット経由で保存する仕組みです。ネット回線が切れると録画に影響が出る場合があります。また、常時映像をアップロードするため、上り回線の帯域を圧迫し、他のネット利用が遅くなることもあります。
月額無料モデル(SDカード録画・NVR/HDD録画など)の特徴と注意点
一方で、「月額料金を払いたくない」という方に選ばれているのが、SDカード録画タイプやHDD/NVRレコーダータイプ(オンプレミス型)です。月額費用を抑えやすい一方で、録画データの保全方法や定期確認が重要になります。
月額無料モデルのメリット
1. ランニングコストを抑えやすい
一度カメラとSDカード、または録画機を買ってしまえば、クラウド録画のような毎月のサブスクリプション費用は基本的に発生しません。固定費を抑えたい家庭には大きなメリットです。
2. ネット環境がなくても録画できる場合がある
遠隔監視をしない場合、SDカード録画やNVR/HDD録画はローカル環境で録画できる機種があります。Wi-Fiが届きにくい場所や、インターネット回線に不安がある場所では選択肢になります。
3. 複数台運用ではNVR/HDD録画も候補になる
カメラを3台以上設置する場合、SDカードを各カメラで管理するよりも、NVR(ネットワークビデオレコーダー)やHDD録画機に映像を集約した方が管理しやすいことがあります。月額費用を抑えつつ、保存日数を確保したい場合の候補です。
月額無料モデルの注意点
⚠️ SDカード録画の重要な注意点
1. カメラごとの盗難・破壊リスク
カメラ本体にSDカードが入っているタイプの場合、カメラごと盗まれたら証拠映像も一緒に失われる可能性があります。これが防犯上の大きなリスクです。
2. SDカードには「寿命」がある
防犯カメラのように常にデータを書き込み続ける用途では、SDカードに負荷がかかります。一般的なSDカードでは早期に不具合が出ることもあるため、監視カメラ・ホームモニタリング用途向けの高耐久カードを選ぶと安心です。高耐久カードの例として、SanDiskのHigh Endurance microSDカードのように、常時録画用途を想定した製品があります。
対策:高耐久性のSDカードを選ぶ、録画できているか定期的に確認する、必要に応じてフォーマットや交換を行うことが大切です。年1回を目安に録画状態とカードの状態を確認し、エラーや録画漏れがある場合は早めに交換しましょう。
5年使った場合のコスト比較(クラウド有料 vs 月額無料機種)
では、実際に5年間運用した場合、どれくらいのコスト差が出るのか計算してみましょう。
注:以下はあくまで概算シミュレーションです。価格はモデル・セール・設置条件・契約条件で変動します。ここでは執筆時点の一般的な目安として記載します。税込/税別の表示や、工事費・設置費の扱いはサービスによって異なるため、最終判断時は公式見積で比較してください。
パターンA:クラウド録画カメラ(Ring Home Basic想定)
注:Ringはデバイスが比較的安価ですが、機能を追加したり台数を増やしたりすると、コストは変わります。Basicはデバイス1台単位、Standardは同一住所のすべてのデバイスが対象です。録画履歴だけが目的なら、2〜3台ではBasicを台数分契約する方が安い場合があります。一方、4台以上で使う場合や、複数台管理・ドアベルコール・長時間ライブ映像などを重視する場合はStandardを検討します。Standard(年額11,800円)なら、5年間のランニングコストは59,000円です。
パターンB:USEN Camera(レンタルプラン・クラウド録画・法人向け)
注:USEN Cameraは法人・店舗向けサービスが中心です。ここではカメラ1台・7日間保存プランの月額2,750円を想定して計算しています。プランによっては保存日数(15日/31日/90日/180日/365日)や複数デバイス構成に対応しており、料金が大きく変動します。
家庭用のRingや市販カメラと違い、USEN Cameraは提案・設置工事・アフターサポートなどを含めて検討する法人・店舗向けのサービスです。単純に月額だけで高い/安いを判断せず、設置場所、サポート範囲、保守条件、必要な保存期間をそろえて比較しましょう。
パターンC:SDカード録画カメラ(月額無料・自分で設置)
注:高耐久SDカードの価格は容量やメーカーにより異なります。ここでは1枚あたり約3,000円、年1回の交換を想定した保守的な概算です。実際の交換時期は、録画方式、画質、書き込み量、設置環境、カードの仕様によって変わります。
録画方式ごとの向き・不向き
クラウド録画
向く場面:玄関、店舗入口、レジ周辺など証拠を残したい場所
注意点:月額費用、通信環境、サービス値上げリスク
SDカード録画
向く場面:庭、勝手口、ペット見守りなど低コスト重視の場所
注意点:盗難・破壊時の証拠消失、カード寿命、録画確認
NVR/HDD録画
向く場面:複数台をまとめて管理したい家庭・店舗
注意点:初期費用、設置場所、HDD故障時の交換
比較の結論
「1台だけ録画履歴を残したい」なら、Ring Home Basicのような低額クラウドプランが使いやすい選択肢です。
「2〜3台を安く運用したい」なら、Ring Basicを台数分契約する方法、SDカード録画型、NVR/HDD録画型を比較しましょう。必要な機能が録画履歴だけなら、Standardに上げる前に台数分のBasic費用と比べるのが現実的です。
「4台以上をまとめて管理したい」「ドアベルコールや長時間ライブ映像なども使いたい」場合は、Ring Home StandardやNVR/HDD録画型も候補になります。
「カメラが壊されても証拠を残したい」重要箇所はクラウド録画を優先し、その他の場所は月額無料型にするハイブリッド運用が、コストと防犯性のバランスを取りやすい方法です。
今契約しているプランを見直すためのチェックリスト
「うちのカメラ、今のままでいいのかな?」と迷っている方は、以下のリストをチェックしてみてください。
防犯カメラ見直しチェックリスト
- カメラの設置目的は?
証拠保全(本格的な防犯):カメラが壊されてもデータが残りやすいクラウド録画がおすすめ。
日常の見守り・威嚇:ペットの様子見や、「カメラがある」と思わせる目的ならSDカード型やNVR/HDD録画型も候補。
- カメラの台数は?
1台だけ:Ringなどのクラウド録画(Basicプラン)でも負担は少ない。
2〜3台:Basicを台数分契約する方法、SDカード型、NVR/HDD録画型を比較。
4台以上:Standardなどの住所単位プラン、またはHDDに集約するNVR(ネットワークビデオレコーダー)システムを検討。
- 必要な保存期間は?
数日確認できれば十分:7日程度のクラウド録画やSDカード録画でも足りる場合があります。
トラブル後にしっかり見返したい:30日以上の保存やNVR/HDD録画を検討しましょう。
- 設置場所のネット環境は?
Wi-Fiが安定している:クラウド録画やスマホ遠隔確認が使いやすい。
Wi-Fiが届きにくい:ネット不要のSDカード録画、NVR/HDD録画、SIM対応カメラなどが選択肢に。
- メンテナンスの手間は許容できる?
SDカードの確認や交換が面倒:割高でもクラウドか、録画機で一括管理する方式が向いています。
年1回程度の録画確認・カード交換ならOK:SDカード型でコスト削減しやすくなります。
- 店舗・法人利用で運用ルールは必要?
店舗や事務所で使う場合は、撮影範囲、閲覧権限、従業員・来店者への掲示なども確認しましょう。
まとめ:防犯レベルを落とさずにランニングコストを賢く下げる方法
防犯カメラの月額料金値上げは、家計や店舗運営にとって痛手です。しかし、これを機に「自分にはどの程度のセキュリティが必要か」を見直す良いチャンスでもあります。
- 「絶対に撮り逃したくない」「カメラが壊されても証拠を残したい」という重要な場所(玄関、店舗入口、レジ周辺など)には、クラウド録画のカメラを置く。
- 「とりあえず様子が見れればいい」「威嚇効果を狙いたい」という場所(勝手口、駐車場、庭など)には、月額無料のSDカード録画カメラやNVR/HDD録画を検討する。
- 複数台運用では、Ring Basicを台数分契約する場合、Standardにまとめる場合、月額無料型に切り替える場合の5年総額を比べる。
このように、「重要な場所はクラウド録画、その他は月額無料型」というハイブリッドな運用をすることで、防犯レベルを維持しつつ、毎月の固定費を抑えやすくなります。
また、SDカード型を選ぶ際は、「高耐久」と書かれたSDカードを選ぶこと、録画できているか定期的に確認することを忘れないようにしてください。これが「録画されていなかった!」という最悪の事態を防ぐカギです。
値上げのニュースに焦らず、ご自宅や店舗に最適な「防犯とコストのバランス」を見つけてくださいね。






