2025年格安SIM市場の現状と動向
総務省統計から見る市場動向
総務省の最新統計によると、2024年度末時点でのMVNO(格安SIM)事業者数は1,991社となり、前年より着実に増加しています。[出典1] 移動電気通信役務における格安SIMのシェアは約8.8%を占め、30代の働き世代を中心に利用が拡大しています。
特に注目すべきは、2024年から2025年にかけて複数の事業者が「料金据え置きでデータ容量増量」や「提供条件変更なしの料金値下げ」を実施している点です。これにより、ユーザーにとってより魅力的な選択肢が増加している状況です。
2025年の主な変更点
- • ワイモバイル「シンプル2」: M(20GB→30GB)、L(30GB→35GB)に増量
- • UQモバイル新プラン: 「コミコミプランバリュー」「トクトクプラン2」開始
- • LINEMO: 段階制の「ベストプランV」を導入(3GB超過時自動料金変更)
- • 楽天モバイル: 最大40,000円相当の過去最高水準キャンペーン実施中
料金改定の影響と今後の見通し
消費者物価指数における通信料(携帯電話)は、2019年の改正電気通信事業法施行以降、大幅に下落しています。[出典2] しかし、2022年以降はやや上昇傾向にあり、各事業者は付加サービスを組み込んだプランで差別化を図る戦略へとシフトしています。
30代の会社員にとって重要なのは、月額料金だけでなく、実際の使用パターンに合った総合的なコストパフォーマンスを評価することです。通話時間、データ使用量、サポート体制など、ライフスタイルに応じた最適解を見つけることが通信費削減の鍵となります。
30代会社員が重視すべき格安SIMの選び方
コストパフォーマンス重視
- 月額料金の透明性(隠れたオプション料金なし)
- データ容量あたりの単価効率
- 通話料金の合理性(かけ放題オプション含む)
- 初期費用・解約手数料の有無
通信品質・利便性
- 平日昼間の通信速度安定性
- eSIM対応によるデュアルSIM運用
- キャリア決済・テザリング対応
- 5G対応エリアの充実度
30代会社員の格安SIM選びのポイント
仕事でのビデオ会議や外出先でのテザリング需要が高い30代は、平日昼間の通信速度と月間データ容量の余裕を重視すべきです。また、転職や引越しの可能性を考慮し、解約手数料無料でオンライン手続き完結できるサービスを選ぶことをおすすめします。
主要12社の料金・速度・サポート比較
通信速度実測データ分析
格安SIMの通信速度は時間帯によって大きく変動します。特に平日12-13時の昼休み時間帯は多くのMVNOで速度低下が見られるため、実測データに基づく評価が重要です。
格安SIM主要12社 総合比較表
格安SIM | 月額料金 (5GB目安) | 通信速度 (昼間実測) | サポート | キャンペーン | eSIM対応 |
---|---|---|---|---|---|
楽天モバイル | 2,178円 使った分だけ段階制 | 85.2Mbps 自社回線で安定 | 店舗・オンライン | 最大40,000円 | |
ahamo | 2,970円 30GB+5分かけ放題 | 114.5Mbps ドコモ回線直結 | オンライン主体 | dポイント | |
povo 2.0 | 990円 3GB/30日トッピング | 76.8Mbps au回線 | オンラインのみ | 不定期 | |
LINEMO | 990円~ ベストプラン | 98.9Mbps ソフトバンク回線 | オンラインのみ | PayPay還元 | |
UQモバイル | 2,365円 トクトクプラン2 | 94.8Mbps au直結で高速 | 店舗・オンライン | 15,000円 | |
ワイモバイル | 2,365円 シンプル2 S | 147.2Mbps 最高速度 | 店舗・オンライン | 15,000円 | |
mineo | 1,518円 5GB音声付き | 48.4Mbps 混雑時注意 | 店舗・オンライン | 事務手数料無料 | |
IIJmio | 950円 5GB音声付き | 58.6Mbps コスパ優秀 | オンライン主体 | 端末特価 | |
日本通信SIM | 1,390円 6GB+70分通話 | 53.4Mbps 昼間やや低下 | オンライン主体 | 通話重視 | |
HISモバイル | 770円 3GB音声付き | 45.2Mbps 軽量利用向け | オンライン主体 | 格安料金 | |
NUROモバイル | 990円 5GB音声付き | 69.1Mbps 安定的 | オンライン主体 | データ増量 | |
イオンモバイル | 1,298円 5GB音声付き | 42.8Mbps 標準的 | 店舗・オンライン | WAONポイント |
最新キャンペーンを比較する
※上記比較表は2025年7月時点の情報です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
キャンペーン還元額ランキング
楽天モバイル
iPhoneセット購入時。MNP単体でも14,000円相当のポイント還元
UQモバイル
au PAY残高還元。SIMのみ契約でもお得に利用開始可能
ワイモバイル
PayPayポイント還元。ソフトバンク光セットでさらにお得
利用シナリオ別おすすめプラン
大容量派(月20GB以上)動画・ゲームをよく利用
通話多め(月30分以上)営業・接客業の方
初心者・安心重視店舗サポート希望
コスト最重視月額料金を最小限に
格安SIM乗り換えの完全手順
MNP乗り換えの所要期間
格安SIMへの乗り換え(MNP)にかかる期間は、オンライン手続きの場合最短3-4日、平均1週間程度です。eSIM対応サービスなら即日開通も可能ですが、本人確認や審査の時間を考慮し、余裕をもったスケジュールで進めることが重要です。
STEP 1: 準備(1-2日前)
- 現在の契約内容確認
- MNP予約番号取得
- 本人確認書類準備
- クレジットカード準備
STEP 2: 申し込み(当日)
- 公式サイトから申し込み
- プラン・オプション選択
- MNP予約番号入力
- 本人確認書類アップロード
STEP 3: 開通(3-7日後)
- SIMカード到着
- 回線切り替え手続き
- APN設定
- 動作確認完了
eSIM対応状況一覧(2025年7月現在)
- • 楽天モバイル
- • ahamo
- • povo 2.0
- • LINEMO
- • UQモバイル
- • ワイモバイル
- • IIJmio
- • mineo
- • 日本通信SIM
- • NUROモバイル
- • HISモバイル
- • イオンモバイル
- • 順次拡大中