固定電話の転送設定は「142」で簡単!ボイスワープの料金・手順・注意点ガイド
「外出中に固定電話がかかってきて、大事な電話を取り逃してしまった…」
そんなときに役立つのが、NTT東日本・西日本の電話転送サービス「ボイスワープ」です。契約済みの固定電話であれば、基本的には固定電話から「142」にダイヤルし、音声ガイダンスに従って転送先の登録・転送開始・停止を行えます。
特に、外出が多い個人事業主、営業時間外の電話を取りたい店舗、在宅勤務中に会社の固定電話を受けたい人には向いています。一方で、携帯電話へ長時間転送すると通話料が高くなりやすいため、着信件数や平均通話時間が多い場合は、利用前に月額コストを試算しておきましょう。
まず行うべきことは、ボイスワープを契約しているか確認することです。未契約の場合は142番で設定できないため、NTTへの申込みを先に済ませてください。
💡 ボイスワープは「郵便物の転送サービス」の電話版
ボイスワープは、郵便局の転送サービスに近い仕組みです。旧住所宛の郵便物を新住所へ届けてもらえるように、固定電話にかかってきた電話を、あらかじめ登録した携帯電話や別の固定電話へ転送します。ただし、電話サービスや設定によっては、発信者に転送中であることを知らせる音声ガイダンスが流れる場合があります。
⚠️ 重要な前提条件
ボイスワープを利用するには、NTTへの事前申込みが必要です。申込みは電話(116番)またはNTT東日本のボイスワープ料金・申込みページなどから確認できます。未契約の状態で142番にダイヤルしても、ボイスワープの設定はできません。
ボイスワープとは?「142」で設定できる電話転送サービス
ボイスワープは、固定電話にかかってきた電話を、あらかじめ登録した携帯電話や別の固定電話へ転送できるNTT東日本・西日本の有料オプションサービスです。
サービスの基本情報
月額料金
550円(税込)から
加入電話の住宅用・ひかり電話は550円が代表例です。加入電話の事務用は880円です。
設定番号
142番
固定電話から142にダイヤルし、音声ガイダンスに従って設定します。ひかり電話オフィスタイプなど一部サービスでは147を使う場合もあります。
対象回線
加入電話、ひかり電話、INSネットなど
INSネットは2028年12月31日にサービス提供終了予定です。
転送先
携帯電話、固定電話など
代表的なプランでは、あらかじめ登録した最大5か所の転送先から切り替えられます。
ボイスワープは公的サービスではなく、NTT東日本・西日本が提供する有料オプションです。利用には月額料金のほか、転送元から転送先までの通話料が発生します。
用途に合わせて選べる主な転送モード
ボイスワープでは、回線種別や契約サービスに応じて複数の転送方法を選べます。すべての回線で同じ機能が使えるわけではないため、契約中のサービスに合わせて確認しましょう。
① 無条件転送
固定電話を呼び出さず、かかってきた電話をすぐに転送先へ転送します。
向いている場面:長期不在時、店舗の営業時間外、完全リモートワーク時
② 無応答時転送
一定時間または一定回数呼び出しても応答がない場合に転送します。固定電話のベルが鳴っている間に受話器を取れば、転送前に通話できます。
向いている場面:在席時は固定電話で対応し、不在時だけ携帯で受けたい場合
③ 話中時転送
通話中に別の着信があった場合に転送します。INSボイスワープやひかり電話などで利用できる場合がありますが、加入電話の標準的なボイスワープとは利用条件が異なるため、契約内容を確認してください。
向いている場面:電話が集中する時間帯の取りこぼしを減らしたい場合
④ セレクト機能・ボイスワープセレクト
あらかじめ登録した電話番号からの着信だけを転送したり、登録番号だけを着信させたりできる機能です。利用可否や契約条件は、回線種別・地域・サービスにより異なります。
向いている場面:重要な取引先、家族、特定の顧客からの電話を優先したい場合
転送モード選択のチェックリスト
- 長期不在や完全リモートワーク → 無条件転送
- 在席時は固定電話、不在時は携帯 → 無応答時転送
- 通話中の取りこぼしを減らしたい → 話中時転送
- 特定の相手だけ転送したい → セレクト機能・ボイスワープセレクト
「142」番で転送設定する基本手順
ボイスワープの基本操作は、固定電話から「142」にダイヤルして音声ガイダンスに従う流れです。ただし、加入電話・INSネット・ひかり電話では細かな操作が異なります。
⚠️ 設定前の確認事項
ボイスワープの契約が完了していることを確認してください。未契約の場合は、NTT(116番)などから申込みが必要です。申込みから利用開始までは数日かかる場合があります。
回線別の詳しい操作は、NTT西日本のボイスワープ設定方法ページでも確認できます。
ステップ1:転送先電話番号を登録する
加入電話では、142に続いてガイダンス内で「2」を押して転送先を登録する流れが一般的です。ひかり電話では、登録後に確認番号を押す手順が入る場合があります。
ステップ2:転送を開始する
ステップ3:転送を停止する
転送停止後も、登録した転送先の電話番号は保存されます。再度転送を開始する場合は、転送開始の操作から行えば利用できます。
出張先からでも操作できるリモートコントロール機能
ボイスワープには、外出先の電話から転送の開始・停止や転送先の変更を行えるリモートコントロール機能があります。
リモートコントロールの事前設定
リモートコントロール利用前の準備
- 契約回線から暗証番号を設定する
- 転送先電話番号を事前に登録する
- リモートコントロール用アクセス番号を確認する
外出先からの操作手順
- リモートコントロール用アクセス番号にダイヤル
- ボイスワープ契約中の固定電話番号を市外局番から入力
- 暗証番号を入力
- 音声ガイダンスに従って転送の開始・停止・転送先変更を選択
ひかり電話では、契約回線に接続された電話機のほか、ひかり電話設定サイトから転送設定を行える場合があります。外出先で操作する可能性がある場合は、事前にログイン設定を済ませておくと安心です。
⚠️ セキュリティ上の注意
暗証番号は他人に知られないよう管理してください。誕生日、連番、電話番号の一部など推測されやすい番号は避けましょう。
ボイスワープの料金とコストの考え方
ボイスワープの費用は、主に月額使用料と転送通話料に分かれます。月額だけを見ると安く見えますが、携帯電話への転送が多い場合は通話料も含めて確認しましょう。
月額基本料金
| 回線タイプ | 月額料金(税込)の目安 |
|---|---|
| 加入電話(住宅用) | 550円 |
| 加入電話(事務用) | 880円 |
| ひかり電話 | 550円/番号 |
| INSボイスワープ(INSネット64・ライト、INSネット64) | 住宅用550円/事務用880円 |
| INSボイスワープ(INSネット1500) | 880円 |
ひかり電話でボイスワープのみを追加する場合、工事費がかかることがあります。料金や工事費はNTT東日本・西日本、申込み方法、契約内容により異なるため、申込み前に必ず公式情報を確認してください。
INSネット64・INSネット64ライト・INSネット1500は、2024年8月31日に新規販売を終了しており、2028年12月31日にサービス提供終了予定です。現在利用中の場合は、早めに代替サービスへの移行も検討しましょう。
転送通話料(転送元から転送先)
| 通話区間 | 負担者 | 注意点 |
|---|---|---|
| 発信者 → 転送元の固定電話 | 発信者 | 通常の発信時と同じ考え方です。 |
| 転送元の固定電話 → 転送先 | ボイスワープ契約者 | 携帯電話へ長時間転送すると高額になりやすい点に注意してください。 |
料金シミュレーション例
ケース:1日10件、1件平均3分の電話を携帯に転送する場合(月22営業日)
- 月額基本料金:550円
- 転送通話料:17.6円/分 × 3分 × 10件 × 22日 = 約11,616円
- 合計:約12,166円/月
⚠️ コスト管理の注意点
携帯電話への転送は便利ですが、通話時間が長いほど料金が増えます。着信件数が多い事業者は、転送を常時ONにするのではなく、営業時間外や外出時だけ使う運用も検討しましょう。
導入前に知っておきたいメリット・デメリット
メリット
- ✅ 電話の取り逃がしを減らせる – 外出中や不在時でも重要な電話を受けやすくなります
- ✅ 固定電話番号のまま対応できる – 顧客には固定電話番号を案内したまま、携帯などで受けられます
- ✅ 在宅勤務と相性がよい – 会社や店舗の固定電話を自宅・携帯へ転送できます
- ✅ 転送先を切り替えられる – 代表的なプランでは複数の転送先を登録できます
- ✅ 外出先から設定変更できる – リモートコントロール機能を使えば、急な予定変更にも対応しやすくなります
デメリット・注意点
- ⚠️ 月額料金・転送通話料が発生する – 特に携帯電話への転送は通話時間に注意が必要です
- ⚠️ 転送先で着信拒否されると受けられない – 携帯側の着信拒否設定も確認しましょう
- ⚠️ 迷惑電話も転送される場合がある – 迷惑電話対策サービスとの併用条件を確認してください
- ⚠️ 通常の通話より接続に時間がかかる場合がある – 発信者が待つ時間が少し長くなることがあります
- ⚠️ 一部の番号は転送先に指定できない – フリーダイヤル、110番などの3桁番号、国際電話番号などは指定できない場合があります
- ⚠️ 転送中であることが発信者に案内される場合がある – 転送時に音声ガイダンスが流れるサービスがあります
ボイスワープ導入前のチェックリスト
- 月間の着信件数と平均通話時間を把握していますか?
- 転送先の携帯電話が着信拒否設定になっていませんか?
- 転送通話料を含めた月額コストを試算しましたか?
- 転送をON/OFFする運用ルールを決めていますか?
- 回線種別ごとの利用可能機能を確認しましたか?
ボイスワープの実践活用例
事例1:個人事業主・コンサルタント
課題:外出や打ち合わせが多く、事務所の固定電話を取れないことが多い
活用方法:無応答時転送を設定し、事務所不在時のみ携帯に転送
期待できる効果:新規問い合わせへの初動が早くなり、折り返し漏れを減らせます。
事例2:飲食店・店舗オーナー
課題:営業時間外の予約電話を取りこぼしやすい
活用方法:閉店後だけ店舗電話をオーナーの携帯に無条件転送
期待できる効果:営業時間外の予約・問い合わせにも対応しやすくなります。
事例3:在宅勤務の会社員
課題:在宅勤務中でも会社の固定電話に顧客から連絡が来る
活用方法:在宅勤務日は会社の固定電話を自宅や携帯に転送
期待できる効果:固定電話番号を維持したまま、柔軟な働き方に対応できます。
よくある質問(FAQ)
Q1: ボイスワープは申込み不要で使えますか?
A: いいえ。事前にNTTへの申込みが必要な有料オプションサービスです。未契約の状態では、142番にダイヤルしてもボイスワープの設定はできません。
Q2: 携帯電話でもボイスワープは使えますか?
A: ボイスワープは固定電話向けのサービスです。携帯電話には各キャリアの転送サービスがあります。たとえばNTTドコモの転送でんわサービスでは、転送先登録・変更は1429、開始は1421、停止は1420で操作します。159は遠隔操作の開始・停止設定に使う番号です。詳しくはNTTドコモの転送でんわサービス操作方法を確認してください。
Q3: 転送先は何件まで登録できますか?
A: 代表的なプランでは最大5か所まで登録できます。ただし、契約プランや利用サービスにより異なる場合があるため、契約中の回線で確認してください。
Q4: 転送中であることを発信者に知られますか?
A: サービスや設定によっては、転送時に音声ガイダンスが流れ、発信者に転送中であることが案内される場合があります。「通常は知られない」とは断定できません。
Q5: 142番にかけてもボイスワープの案内が流れない場合は?
A: ボイスワープ未契約、対象外回線、または操作番号が異なるサービスを利用している可能性があります。NTT(116番)や契約中の光コラボ事業者に契約状況を確認してください。
Q6: INSネットでもボイスワープは使えますか?
A: はい、INSボイスワープとして利用できる場合があります。ただし、INSネット64・INSネット64ライト・INSネット1500は2028年12月31日にサービス提供終了予定です。継続利用中の場合は、ひかり電話など代替サービスへの移行も検討しましょう。
まとめ:142番で固定電話の取り逃がしを減らそう
この記事では、NTTのボイスワープと142番での転送設定について解説しました。
- ボイスワープは固定電話の転送サービス
加入電話やひかり電話などにかかってきた電話を、携帯電話や別の固定電話へ転送できます。
- 基本操作は142番
契約済みの固定電話から142にダイヤルし、音声ガイダンスに従って転送先登録・開始・停止を行います。
- 回線種別により使える機能が異なる
無条件転送、無応答時転送、話中時転送、セレクト機能などは、契約している回線やサービスにより利用条件が異なります。
- 料金は月額550円からが目安
ただし、転送元から転送先までの通話料は契約者負担です。携帯へ長時間転送する場合は、総額に注意しましょう。
- 事前申込みが必要
142番は設定用番号です。未契約の場合は、先にNTTや契約中の事業者へ申込み・確認を行ってください。
ボイスワープは、外出時・在宅勤務・営業時間外の電話対応に便利なサービスです。まずは契約状況と回線種別を確認し、必要な場面だけ転送をONにする運用から始めると、コストを抑えながら電話の取り逃がしを減らせます。










