「184」「186」の電話料金は無料?有料?完全解説ガイド

「184」「186」のプレフィックス自体に追加料金は発生しません。
3桁番号の活用方法から緊急時対応まで、安全で正確な電話利用術を詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 184・186の料金体系と無料である理由
  • 各キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天)での詳細ルール
  • 緊急時対応における184・186の正しい使い方
  • 公的サービス利用時の注意点と安全対策

184と186の基本機能と料金体系

184(非通知発信)

機能:発信者番号を相手に通知しない

料金:プレフィックス自体は無料(通常の通話料金は別途発生)

使用場面:プライバシー保護が必要な場合

186(番号通知発信)

機能:発信者番号を相手に通知する

料金:プレフィックス自体は無料(通常の通話料金は別途発生)

使用場面:信頼性が重要な通話

重要なポイント

184・186はプレフィックス番号であり、利用によるオプション料金は発生しません。
ただし、通話料金は相手先の番号種別(携帯・固定・特番・国際電話など)や契約プランに応じて課金されるため、184・186を付けても通話自体が無料になるわけではありません。

料金詳細:ケース別の課金システム

利用ケースプレフィックス追加料金通話料金備考
184での非通知発信無料通常料金プライバシー保護効果あり
186での番号通知発信無料通常料金信頼性向上効果あり
184発信→非通知拒否で不通無料無料通話未成立のため
緊急通報(110・119・118)無料無料184付与時は原則位置情報非通知

緊急時対応と3桁番号での正しい使い方

警察・消防への通報時の重要な注意点

🚔 110番(警察)への通報

携帯電話から110番に発信した場合、184を付けずに発信すれば、原則として発信場所に関する情報が緊急通報受理機関に自動通知されます。
184を付けた場合や端末を非通知設定にしている場合は、原則として発信者番号や位置情報は自動通知されませんが、警察が人命に関わると判断したときには、例外的に位置情報を取得する場合があります。

相談用の#9110も同様のシステムです。

🚒 119番(消防・救急)への通報

119番通報も110番と同様に、184を付けずに発信すれば位置情報が自動通知されますが、184付加時は原則として位置情報は通知されません。
ただし、消防が必要と判断した場合に限り、例外的に位置情報を取得することがあります。

救急相談の#7119でも同様の扱いとなります。

緊急時の推奨事項

緊急通報(110・118・119)を行う際は、迅速な救助活動のため、184を付けずに発信することを強く推奨します。
184を付けると原則として位置情報が通知されず、救助活動に支障が出る可能性があります。

キャリア別詳細ルールと料金体系

NTTドコモでの184・186利用

  • 基本料金:プレフィックス自体は無料
  • 設定変更:ネットワークサービスで一括設定可能
  • 通話料金:契約プランに準拠
  • 特記事項:非通知設定の初期設定変更は無料

auでの184・186利用

  • 基本料金:プレフィックス自体は無料
  • 拒否対策:非通知拒否設定の相手には発信不可
  • 追加サービス:迷惑電話撃退サービス(有料オプション)
  • 管理方法:My auから設定変更可能

ソフトバンクでの184・186利用

  • 基本料金:プレフィックス自体は無料
  • 設定管理:My SoftBankから簡単変更
  • 通話料金:通常のプラン料金のみ
  • 便利機能:デフォルト設定のカスタマイズ対応

楽天モバイルでの184・186利用

  • 標準アプリ:184・186対応(無料)
  • Rakuten Link:非通知発信の制限あり
  • 通話料金:プラン内容に準拠
  • 注意点:アプリの選択により機能差あり

キャリアに関する補足

国内の主要携帯キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)では、184・186はいずれも無料のプレフィックスとして利用できます。
ただし、一部のIP電話・MVNO・企業向け回線などでは動作が異なる場合があるため、利用中サービスの仕様を事前に確認してください。

公的サービス利用時の安全対策

役所・公的機関への問い合わせ時の注意点

⚠️ 注意が必要なケース

  • 非通知拒否:多くの公的機関では非通知着信を拒否
  • セキュリティ:184の適切な使い方を理解してプライバシー保護
  • 詐欺対策:公的機関を装った詐欺電話に注意

184・186利用時の特殊なケース

🚨 緊急通報番号

  • 110番(警察):184付与時は原則位置情報非通知(必要時に例外的取得あり)
  • 119番(消防・救急):184付与時は原則位置情報非通知(必要時に例外的取得あり)
  • 118番(海上保安庁):184付与時は原則位置情報非通知(必要時に例外的取得あり)

緊急通報では184を付けずに発信することを強く推奨します。

🏢 企業・サービス

  • フリーダイヤル:多くのフリーダイヤル(0120・0800)では課金や対応のために発信者番号を取得している場合がありますが、184の有効性や表示のされ方はサービスや事業者によって異なります
  • カスタマーサポート:多くの企業で非通知拒否設定
  • 金融機関:セキュリティ上、非通知拒否が一般的

効果的な使い分けとベストプラクティス

184(非通知)を使うべきシーン

  • プライバシー重視:個人情報を明かしたくない相手への発信
  • 迷惑電話対策:不審な番号への確認時
  • 一時的な連絡:継続的な関係を望まない場合
  • 営業電話回避:企業への問い合わせで営業を避けたい時

186(番号通知)を使うべきシーン

  • 信頼性確保:重要な商談や公的機関への連絡
  • 緊急時対応:医療機関や緊急サービスへの連絡
  • 折り返し希望:相手からの連絡を受けたい場合
  • 身元保証:正当な発信者であることを示したい時

関連する3桁番号サービス一覧

覚えておきたい重要な3桁番号

📞 情報・案内サービス

  • 104番:番号案内(2026年3月31日サービス終了予定)
  • 114番:お話し中調べ
  • 117番:時報サービス
  • 177番:天気予報

🆘 相談・サポート

  • 188番:消費者ホットライン
  • 189番:児童相談所全国共通ダイヤル
  • 171番:災害用伝言ダイヤル

🔧 技術・サービス

  • 116番:電話の故障・営業受付
  • 144番:迷惑電話おことわり
  • 159番:あいたらお知らせ159(話し中だった相手の通話終了を知らせるサービス)

まとめ:184・186は完全無料で安心利用

重要ポイントの再確認

  • 料金面:184・186のプレフィックス自体は完全無料(通常の通話料金は別途発生)
  • 緊急時対応:110番・119番・118番では、184を付けずに発信すれば位置情報が通知されますが、184付加時は原則非通知となります(緊急時には例外的に取得される場合あり)
  • キャリア共通:ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル全てで無料利用可能(一部のIP電話・MVNOでは動作が異なる場合あり)
  • 使い分け:プライバシー保護(184)と信頼性確保(186)の適切な選択が重要
  • 安全対策:公的サービス利用時は186での番号通知を推奨

今すぐできる実践アクション

  1. 設定確認:お使いのスマートフォンで184・186の動作を確認
  2. 連絡先整理:重要な連絡先には186、その他は184の使い分けを計画
  3. 緊急時準備:3桁番号の一覧を携帯電話に保存
  4. 安全対策:非通知拒否設定の方法を確認