AirTag悪用は規制対象に|改正ストーカー規制法のポイントと自分でできる対策

AirTag悪用は規制対象に|改正ストーカー規制法のポイントと自分でできる対策

AirTag悪用は規制対象に|改正ストーカー規制法のポイントと自分でできる対策

AirTagなど紛失防止タグの悪用は規制対象になっています

AirTagなどの紛失防止タグを、相手の承諾なく持ち物や車に取り付けたり、その位置情報を取得したりする行為は、2025年12月30日から改正ストーカー規制法の規制対象になっています。

まず確認したい対策はシンプルです。iPhoneではトラッキング通知、Androidでは不明なトラッカーのアラートを確認し、Bluetoothや通知設定を切らないようにします。通知が出た場合や不審なタグを見つけた場合は、すぐに自宅へ戻らず、安全な公共の場所に移動し、画面のスクリーンショットやタグ本体を証拠として残してから警察へ相談してください。

「鍵や財布が見つからない」ときに役立つ紛失防止タグは便利な一方で、相手に気づかれにくい追跡に悪用されるおそれがあります。仕組みと対処法を知っておけば、過度に怖がりすぎず、早めに異変に気づきやすくなります。

⚠️ 本記事の注意事項

本記事は2026年5月13日時点の公式情報をもとにした一般的な解説です。警察庁は、改正法が令和7年12月10日に公布され、令和7年12月30日から紛失防止タグを用いた位置情報の無承諾取得等が規制対象に追加されたと公表しています。詳細は警察庁の改正概要をご確認ください。個別の法的判断が必要な場合は、弁護士等の専門家へご相談ください。


ストーカー規制法改正の概要と、AirTagなど紛失防止タグが対象に含まれる理由

2025年11月11日、政府はストーカー規制法の改正案を閣議決定し、同年12月3日に改正法が成立しました。法律は同年12月10日に公布され、紛失防止タグ関連の規制は同年12月30日から施行されています。成立日や公布日は、参議院の議案審議情報でも確認できます。

これまでの法律の限界

2021年の法改正で、GPS機器等を使った位置情報の無承諾取得はすでに規制対象になっていました。しかし、AirTagなどの紛失防止タグは、GPS衛星で単独測位する機器ではなく、Bluetoothなどを使って周囲の端末やネットワークを通じて位置を把握する仕組みです。

そのため、従来の「位置情報記録・送信装置」との関係で、紛失防止タグを使った追跡を明確に規制する必要がありました。

2025年12月30日施行の改正ポイント

今回の改正で、以下の点が明確になりました。

① 紛失防止タグも規制対象に

GPS機器等だけでなく、AirTagなどの紛失防止タグを用いた位置情報の無承諾取得等も規制対象に追加されました。

② 無断での取り付け・位置情報取得を規制

相手の承諾なくタグを取り付ける行為や、タグを使って位置情報を取得する行為が、「位置情報無承諾取得等」として規制されます。

⚠️ 相談件数の増加

警察庁の資料では、紛失防止タグが用いられたストーカー事案の相談等件数は、令和3年の3件から令和6年には370件に増えています。こうした実情を受け、紛失防止タグを使った無承諾の追跡が規制対象に追加されました。


正しい使い方とアウトな使い方の違い

AirTagなどの紛失防止タグは、自分の持ち物を探す目的で使う道具です。違法・問題行為になり得るかどうかは、主に「相手の承諾があるか」「相手の行動を把握する目的で使っていないか」で判断します。

✅ 正しい使い方(OK)

  • 自分の家の鍵や財布に付ける
  • 自分の旅行用スーツケースに入れる
  • 本人の同意を得て、子どもや高齢の家族の見守りとして持たせる

これらは本来の目的に沿った使い方です。ただし、家族であっても本人の意思確認やプライバシーへの配慮は必要です。

❌ アウトな使い方(違法・ストーカー行為の可能性)

⚠️ 以下の行為は規制対象になり得ます

  • 元交際相手の車にこっそり貼り付ける:復縁要求や行動監視の目的で、車のバンパー裏などに隠す行為。
  • 別居中のパートナーの荷物に忍ばせる:避難先や生活圏を突き止める目的で、相手の持ち物にタグを入れる行為。
  • 宅配物や置き配の荷物に混入させる:相手の自宅や移動先を把握する目的で、荷物にタグを紛れ込ませる行為。

要するに、相手の同意なく、相手の持ち物・車・荷物などにタグを付けたり入れたりして、位置情報を把握しようとする行為は危険です。不安がある場合は、早めに警察や相談窓口へ相談してください。


不審なタグを見つける方法

「もしかして追跡されている?」と感じたときは、スマホの検知機能と持ち物の目視確認を組み合わせるのが現実的です。通知が出ない場合でも、タグが近くにある可能性を完全には否定できません。

iPhoneユーザーの場合(標準機能)

iPhoneでは、不審なAirTagや対応するBluetoothトラッカーが一緒に移動している場合に通知されることがあります。Appleは、トラッキング通知を受け取るには、位置情報サービス、Bluetooth、通知設定などを確認するよう案内しています。詳しい手順はApple公式の不審なトラッキング通知ヘルプで確認できます。

ステップ1:通知を確認する
自分のものではないAirTagなどが一緒に移動していると、トラッキング通知が表示されることがあります。
ステップ2:「探す」アプリを開く
通知をタップするか、「探す」アプリの「持ち物を探す」タブから、不明な持ち物の情報を確認します。
ステップ3:音を鳴らす
可能な場合は「サウンドを再生」を使い、タグの場所を特定します。
ステップ4:近くを探す
対応するiPhoneでは、距離や方向を確認できる場合があります。対応機種や条件はApple公式情報で確認してください。

Androidユーザーの場合

Androidでは、Googleの「不明なトラッキング アラート」を使って、AirTagなどの不明なトラッカーを検出できる場合があります。Googleは、この機能をAndroid 6以降のデバイスで利用できると案内しています。詳しくはGoogleの不明なトラッカー検出ヘルプをご確認ください。

Androidで確認したいこと

  • 自動通知:不明なトラッカーが一緒に移動していると判断された場合、通知が表示されることがあります。
  • 手動スキャン:「設定」から「安全性と緊急情報」または「Google」関連メニューを開き、「不明なトラッカーのアラート」や「スキャン開始」を探します。
  • Apple公式アプリの補助利用:必要に応じて、Apple公式の「Tracker Detect」アプリでAppleの「探す」ネットワーク対応トラッカーを手動スキャンする方法もあります。

⚠️ Android端末での注意点

メニュー名や場所は端末メーカーやAndroidのバージョンによって異なります。設定内検索で「不明なトラッカー」「トラッカー」「安全性と緊急情報」と入力すると見つけやすくなります。通知や位置情報、Bluetoothを切っていると検知に気づきにくい場合があるため、必要な設定を確認しておきましょう。


荷物・車・玄関周りで気を付けたいチェックポイント

通知が来ていなくても、不安なときは物理的な確認も有効です。AirTagは直径31.9mm、厚さ8.00mmの小型機器で、バッグや車内の隙間に入れられる可能性があります。サイズなどの仕様はApple公式のAirTag技術仕様で確認できます。

物理的にチェックすべき場所リスト

  • いつものカバンやコート
    • 普段使わないポケットの奥
    • バッグの底板の下や内ポケット
    • コートの裏地や縫い目付近
  • 車(外回り・車内)
    • バンパーの裏側
    • 給油口のフタの内側
    • 座席の下やフロアマットの裏
  • 宅配・置き配
    • 段ボールの底の折り返し部分
    • 緩衝材の中
    • 置き配バッグのポケット

⚠️ 置き配を利用する方へ

置き配を利用した際は、家の中に荷物を入れる前に、外箱や袋の外側に不審なものが貼り付けられていないか確認する習慣をつけると安心です。違和感がある場合は、写真を撮ってから開封するなど、記録を残しておきましょう。


不審なタグを見つけたときの対応

身に覚えのないAirTagや紛失防止タグを見つけた場合は、慌てて捨てず、まず安全確保と証拠保存を優先します。危険を感じる場合は、公共の場所へ移動し、警察へ相談してください。

【重要】外出先で発見した場合、すぐに帰宅しない
そのまま自宅に帰ると、自宅の位置を相手に知られる可能性があります。コンビニ、駅、交番など、安全な公共の場所に移動してから対応しましょう。
通知画面や地図をスクリーンショットで保存する
スマホに警告が出ている場合は、通知画面や検出された位置の地図をスクリーンショットで残します。発見した日時、場所、状況もメモしておきましょう。
スマホをかざして情報を読み取る
AirTagの場合、白い面にNFC対応スマホを近づけると、シリアル番号や登録者の電話番号の一部が表示されることがあります。この画面も保存してください。
状況に応じて無効化する
位置情報の更新を止めたい場合は、メーカーの案内に従って無効化します。AirTagは電池を外すことで動作を止められます。ただし、危険を感じる場合や判断に迷う場合は、安全な場所から警察へ相談してから対応してください。
警察へ相談する
タグ本体は捨てずに保管し、スクリーンショットやメモと一緒に警察へ相談しましょう。緊急性が低い相談は#9110、差し迫った危険がある場合は110番を検討してください。

⚠️ 発見時の重要な注意点

  • 外出先で見つけた場合、すぐに自宅へ戻らない
  • 通知画面・地図・タグ情報のスクリーンショットを撮る
  • タグ本体を捨てない
  • 危険を感じたら、一人で対応せず警察や信頼できる人に相談する

よくある質問

AirTagを無断で付けられたら、すぐ違法になりますか?

相手の承諾なく持ち物や車に紛失防止タグを取り付け、位置情報を取得しようとする行為は、改正ストーカー規制法の規制対象になり得ます。ただし、具体的な違法性は目的や状況によって判断されるため、実際に不審なタグを見つけた場合は警察や専門家に相談してください。

通知が来なければ安全ですか?

通知がないことだけで安全とは言い切れません。Bluetoothや通知設定、OSの対応状況、タグの種類などによって検知できない場合があります。不安があるときは、スマホの設定確認と持ち物・車・荷物の物理チェックを組み合わせましょう。

タグを見つけたらすぐ電池を抜いてよいですか?

AirTagは電池を外すことで動作を止められます。ただし、先に通知画面、地図、シリアル番号などの情報を保存し、タグ本体も捨てずに保管してください。危険を感じる場合は、無理に一人で対応せず、安全な場所から警察へ相談しましょう。


まとめ:怖がりすぎず、スマホ設定と日常チェックで早めに気づく

AirTagなどの紛失防止タグは、正しく使えば生活を便利にする道具です。一方で、相手の承諾なく持ち物や車に取り付けて位置情報を取得する行為は、2025年12月30日から改正ストーカー規制法の規制対象になっています。

今日からできる対策を整理します。

今日からできる4つの対策

  • スマホの設定を確認:iPhoneはトラッキング通知、Androidは不明なトラッカーのアラートを確認する。
  • Bluetooth・位置情報・通知を確認:検知に必要な設定がオフになっていないか確認する。
  • 荷物や車を確認:バッグ、コート、車内、置き配の外箱など、不自然なものがないか見る。
  • 見つけたら記録して相談:スクリーンショット、タグ情報、発見場所を残し、タグ本体を保管して警察へ相談する。

不審な通知やタグに気づいたら、最初にすることは「安全な場所へ移動して、証拠を残す」ことです。一人で抱え込まず、必要に応じて警察や専門機関に相談してください。

⚠️ 最後に

不安を感じたり、実際に不審なタグを発見した場合は、警察相談専用電話#9110、最寄りの警察署、または緊急時は110番に相談してください。あなたの安全を最優先に行動しましょう。

※本記事は2026年5月13日時点の情報に基づいています。法改正の内容や運用の詳細については、警察庁・警視庁などの公式情報をご確認ください。

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