2026年ドコモ3G終了でホームセキュリティが停止?今すぐ確認すべきポイント

  • 公開日:2025/12/7
  • 最終更新日:
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「うちはスマホだから関係ない」「家のWi-Fiを使っているから大丈夫」

そう思っていませんか?実は、今お使いのホームセキュリティ機器や防犯カメラの一部の機種が、2026年春以降、突然使えなくなるリスクがあります。

その原因は、NTTドコモの「FOMA(3G)」サービスの終了です。私たちが普段使っているスマートフォンは既に4Gや5Gに移行していますが、実はホームセキュリティのコントローラーや見守り機器の一部は、通信の安定性を確保するために独自の携帯電話回線(3G)を使用している場合があります。

特に、2015年以前に契約され、その後機器更新が行われていない場合や、高齢のご両親の家に設置している見守りシステムは、この影響を受ける可能性があるため注意が必要です。

⚠️ 3G機器のまま放置すると起こること

もし3G対応機器のままサービス終了の日を迎えてしまうと、万が一の泥棒侵入や火災発生時に、ガードマンへの通報が届かないという事態になりかねません。異常を感知しても通報されない状態は、非常に危険です。

この記事では、3G停波がホームセキュリティに与える影響と、今すぐ確認すべきポイント、そしてALSOKやセコムなどの大手警備会社がどのように対応しているかを分かりやすく解説します。不安を解消し、これからも安心して生活するための「備え」としてお役立てください。

注:ホームセキュリティ機器が使えなくなる原因は、通信規格の変更だけでなく、機器の老朽化や契約内容によっても異なります。この記事では3G停波に焦点を当てていますが、詳細は必ずご契約の警備会社にご確認ください。


3Gサービス終了のスケジュールと影響を受ける機器

まずは、なぜ機器が使えなくなるのか、その背景にある「3G停波」のスケジュールを正しく理解しましょう。

ドコモ「FOMA」は2026年3月31日に終了

携帯電話各社は、より高速で快適な5Gなどの新しい通信方式に電波を割り当てるため、古い「3G」サービスの終了を進めています。

au(KDDI)

終了日:2022年3月31日(終了済み)

SoftBank

終了日:2024年4月15日(石川県以外)
2024年7月31日(石川県)(終了済み)

NTTドコモ

終了日:2026年3月31日(終了予定)

現在、最も注意が必要なのは、NTTドコモの3G回線(FOMA)を利用している機器です。ホームセキュリティ業界では、カバーエリアの広さからドコモの回線を採用している機器が存在します。NTTドコモ公式サイトでも詳細な案内が公開されています。

どのような機器が影響を受けるのか?

ホームセキュリティ機器は、電話回線(固定電話)を使うタイプと、携帯電話回線(ワイヤレス)を使うタイプがあります。今回影響を受けるのは、「3G通信モジュール」を内蔵しているワイヤレスタイプの機器です。

具体的には以下のような機器が該当する可能性があります。

影響を受ける可能性がある機器

  • ホームセキュリティのコントローラー:固定電話回線がない家や、電話線を切断された際のリスク回避として、3G回線で警備会社と通信しているタイプ
  • 高齢者見守りシステム:ポットやトイレの使用状況を通知する機器で、通信機能が内蔵されているもの
  • SIMカード内蔵型防犯カメラ:Wi-Fiがない駐車場や資材置き場などで使われる、SIMカードを挿して使うカメラ
  • 遠隔操作用の通信機器:外出先からスマホで警備をセットするための通信アダプターなど

⚠️ 2026年4月1日以降の危険性

これらの機器が「3G専用」の場合、2026年4月1日以降は電波を受信できなくなり、警報信号をセンターに送ることができなくなります。つまり、「異常を感知しても通報されない」という非常に危険な状態になります。

※この記事の日付・終了時期等の情報は2025年時点の公式発表に基づきます。最新情報は必ずNTTドコモおよび各警備会社の公式サイトでご確認ください。


ALSOKやセコムなど各社の交換呼びかけの概要

大手警備会社では、この「2026年問題」に向けて、対策と交換の呼びかけを行っています。

ALSOK(アルソック)の対応

ALSOKでは、NTTドコモの3G回線を利用しているホームセキュリティ機器について、4G回線(LTE)等の新しい通信方式に対応した機器への交換作業を進めています。

対象となる契約者には、郵送物や連絡を通じて「無線通信回線(3G回線)のサービス終了に伴う機器交換のお願い」といった案内が届く場合があります。ALSOK公式サイトでも詳細が確認できます。

  • 案内の内容:2026年3月末までに交換しないと警備サービスの一部が継続できなくなる旨の通知
  • 作業内容:機器(コントローラー等)の交換、または通信部品の交換
  • 作業時間:機種や設置状況により前後しますが、目安として1時間前後〜90分程度

セコム(SECOM)の対応

セコムでも、契約内容や機種によっては回線変更や機器更新の案内が行われる可能性があります。

セコムの場合、定期点検や電池交換のタイミングで、サービスエンジニアが機器の状態を確認し、必要であれば通信回線の切り替えや機器交換の案内を行う場合があります。詳細は公式サポートで確認することをお勧めします。

その他の機器(防犯カメラなど)

警備会社と契約していない、ご自身で購入した「SIMカード対応防犯カメラ」や「見守りカメラ」を使っている場合も注意が必要です。特に数年前に購入した安価なモデルや、中古で購入した製品は3G専用である可能性があります。

これらは自動的に案内が来ないため、ご自身で確認し、4G/LTE対応の新しい機種へ買い替える必要があります。


自宅の機器が3Gかどうか確認する方法

「うちは大丈夫かな?」と不安になった方は、以下の3つの方法で確認してみましょう。

1. 警備会社からの「お知らせ」を確認する

最も確実なのは、警備会社から届いている郵便物をチェックすることです。「重要なお知らせ」「機器交換のお願い」といったタイトルのハガキや封書が届いていないか、今一度確認してください。

特に、実家の両親が「よく分からないから」と放置しているケースもあるため、帰省時などに一緒に確認することをお勧めします。

2. 契約時期と機器のラベルを確認する

一般的に、4G(LTE)対応の機器が普及し始めたのは2010年代後半からです。

  • 2015年以前に契約し、その後一度も機器交換をしていない場合は、3G機器である可能性があるため要注意です。
  • 機器の裏面や側面のラベルに「FOMA」「3G」「CDMA」といった記載がないか、あるいは取扱説明書の仕様欄で通信方式を確認してください。

3. コントローラーの画面やランプを確認する

一部の機種では、アンテナマークの横に通信方式が表示されるものがあります。ただし、ホームセキュリティ機器は音声通話をしないため、ドコモ側からの「サービス終了のお知らせ」アナウンスには気づきにくい可能性があります。

確実に確認する方法

  • 契約している警備会社のサポート窓口に電話をする
  • 「うちの契約は3G停波の影響を受けますか?」と問い合わせる
  • お客様番号を手元に用意しておくとスムーズ

交換にかかる費用や手続きの一般的な流れ

機器の交換が必要となった場合、気になるのが費用です。これは契約形態(レンタルか買い取りか)や機種によって大きく異なります。

レンタル契約の場合

多くのホームセキュリティ契約(特にALSOKやセコム)では、機器をレンタルしている場合、通信規格の変更に伴う機器交換が無償となる場合もありますが、契約形態や機種により異なるため要確認です。

メンテナンス費用が含まれている契約であれば、追加費用の心配が少ない可能性があります。

お買い上げ(買取)契約の場合

機器を最初に購入しているプラン(お買い上げプランなど)の場合、対応が分かれます。

  • 保証期間内(通常10年など):無償対応の可能性があります。
  • 保証期間外:部品代や交換作業費が必要になる場合があります。ただし、3G停波はインフラ側の事情であるため、警備会社によっては特別価格や無償でのキャンペーンを行っていることもあります。

⚠️ 必ず確認してください

個々の契約条件は異なるため、費用負担などの詳細は必ず自社サポートに確認してください。

手続きの流れ

ステップ1: 警備会社から交換案内が届く場合がある
ステップ2: 電話やWebで工事希望日を予約する
ステップ3: 作業員が訪問し、コントローラーや通信ユニットを交換(機種や設置状況により前後。目安として1時間前後〜90分程度)
ステップ4: 正常に通信できるかテストを行い完了


今やるべきチェックリスト(親の家も含めて確認)

2026年の春はまだ先のように思えますが、対象となる世帯数が多い場合、直前になると工事の予約が取りづらくなる可能性があります。今のうちに以下のチェックリストを活用して、状況を整理しておきましょう。

今すぐ確認すべきこと

  • 契約している警備会社はどこか?
  • 契約時期はいつ頃か?(2015年以前で機器更新がない場合は要注意)
  • 警備会社から「機器交換」のお知らせが届いていないか?
  • 実家の両親に「警備会社から手紙来てない?」と確認したか?
  • (自分で設置したカメラの場合)SIMカードの契約はFOMAではないか?
  • 不安な場合はサポートセンターへ問い合わせたか?

特に「高齢の親御さん」は、オレオレ詐欺などを警戒して、知らない番号からの電話に出なかったり、よく分からないDMを捨ててしまったりすることがあります。子世代が積極的に介入して、契約状況を確認してあげることが、親御さんの安全を守ることにつながります。


まとめ:2026年3月31日までに必ず確認しておきたいこと

3G停波は、技術の進化に伴う避けられない変化ですが、早めに対応すれば全く怖いものではありません。

  • ドコモの3G(FOMA)は2026年3月31日に終了します。

    それ以降、3G対応機器は電波を受信できなくなります。

  • ホームセキュリティ機器が3G対応のままだと、警備システムが機能しなくなります。

    異常を感知しても通報されないという非常に危険な状態になります。

  • ALSOKやセコムなどの警備会社は順次対応を進めています。

    案内を見逃さないようにしましょう。実家の両親の契約も必ず確認してください。

  • 費用は契約形態や機種により異なります。

    レンタル契約では無償となる場合もありますが、個々の契約条件は異なるため、費用負担などの詳細は必ず自社サポートに確認してください。

ホームセキュリティは「万が一」の時に命と財産を守る最後の砦です。「その時」に動かないという事態を避けるため、ぜひ今のうちに契約内容の確認と、必要であれば機器交換の予約を進めてください。

新しい4G/LTE対応機器になれば、通信速度や安定性も向上し、より安心な暮らしが手に入ります。この機会に、ご自宅や実家の防犯体制を最新の状態にアップデートして、スッキリとした気持ちで新しい時代を迎えましょう。

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