特殊詐欺対策2026|高齢の親を守るために今すぐできる電話の防犯設定まとめ
- 公開日:2026/2/12
- 最終更新日:
- 防犯
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特殊詐欺対策2026|高齢の親を守るために今すぐできる電話の防犯設定まとめ
「離れて暮らす親のところに、詐欺電話がかかってこないか心配…」そう感じたことはありませんか?
警察庁が2025年7月に公表した令和7年上半期(2025年1〜6月)の統計データによると、オレオレ型特殊詐欺の認知件数は前年同期比で約3倍(6,278件)、被害額は約4.3倍(453.0億円)に急増しました。被害者の半数以上は65歳以上の高齢者ですが、手口は全年代に向けて巧妙化しており、「うちの親は大丈夫」という油断が最大のリスクになっています。
この記事では、最新の特殊詐欺手口(オレオレ詐欺・還付金詐欺・架空請求)と、離れて暮らす親を守るために今すぐできる固定電話・スマホの具体的な防犯設定を詳しく解説します。
💡 特殊詐欺対策は「家のセキュリティ」と同じ
特殊詐欺対策は、家のセキュリティと同じです。玄関の鍵だけでは不十分で、窓の施錠、防犯カメラ、センサーライトなど、複数の防衛線を組み合わせることで侵入を防ぎます。電話も同じで、固定電話の防犯設定だけでなく、スマホの着信拒否、家族間の合言葉、緊急連絡先の把握を組み合わせた「多層防御」が最も効果的です。
この記事を読めば、帰省のタイミングや遠隔でもできる具体的な設定方法がすべてわかります。専門知識は不要です。
注:特殊詐欺の手口や対策方法は多様です。この記事では電話を中心とした防犯対策に焦点を当てていますが、他にも訪問型詐欺やインターネット詐欺など、様々な手口が存在します。状況に応じて複数の対策を組み合わせることが重要です。
⚠️ 高リスク分野に関する注意事項
この記事で紹介する対策はあくまで一般的な防犯設定です。すでに詐欺被害に遭った、または遭いかけている場合は、すぐに110番または最寄りの警察署に相談してください。また、健康状態や認知機能に不安がある場合は、地域包括支援センターや自治体の高齢者相談窓口への相談もご検討ください。
※この記事は2025年上半期までの統計データに基づいています。最新の被害状況については、警察庁の公式サイトで随時ご確認ください。
急増している特殊詐欺の最新手口
まず、どんな詐欺電話がかかってくるのかを把握しましょう。現在、主に以下の4つのパターンが報告されています。
電話を使う主要4パターン(オレオレ型・還付金型・架空請求型・キャッシュカード詐欺盗)
①オレオレ詐欺
息子や孫を装い、「会社のお金を使い込んだ」「交通事故を起こした」などと緊急性を演出し、現金を要求します。最近では警察官や弁護士を名乗る共犯者が登場し、信憑性を高める手口も増えています。
典型的なセリフ例:「俺だけど、会社の書類をなくしちゃって…今日中に300万円必要なんだ」
②還付金詐欺
市役所や税務署を名乗り、「医療費の還付金がある」「手続き期限が今日まで」と焦らせ、ATMで振込操作をさせます。実際には振込ではなく、相手口座への送金操作をさせられます。
典型的なセリフ例:「〇〇市役所ですが、医療費の還付金3万円の手続き期限が本日までです。ATMで手続きできます」
③架空請求詐欺
「未納料金がある」「法的措置を取る」などのメールやSMSを送り、記載された番号に電話をかけさせて金銭を要求します。近年は暗号資産での支払いを求めるケースが増加しています。
典型的なセリフ例:「お客様の利用料金に未納があります。本日中にご連絡ください。連絡なき場合は法的措置を取ります」(SMS)
④キャッシュカード詐欺盗
警察官や銀行協会職員を名乗り、「あなたの口座が不正利用されている」と伝えてキャッシュカードを預かり、暗証番号を聞き出します。封筒に入れたカードを「封印する」と言いながら、別の封筒にすり替える手口もあります。
典型的なセリフ例:「警察ですが、あなたの口座が詐欺グループに狙われています。キャッシュカードを確認させてください」
急増中の国際電話番号を使った詐欺の特徴
近年、「+1」「+44」など国際電話番号を悪用した特殊詐欺が急増しています。固定電話・スマホ両方に着信があり、多くの場合は以下のパターンです:
- 着信があるが、出るとすぐ切れる(折り返しを狙う)
- 折り返すと高額な国際通話料金が発生する
- または、日本語で詐欺の会話が始まる
⚠️ 国際電話からの着信には絶対に折り返さない
心当たりのない「+」から始まる番号からの着信には、絶対に折り返してはいけません。本当に必要な連絡であれば、留守番電話にメッセージが残ります。国際電話の発着信を無料で休止する方法については後述します。
AIを使った声の偽造詐欺が親世代に有効な理由
最近では、AI音声合成技術を使って家族の声を模倣する詐欺も報告されています。SNSやYouTubeに投稿された家族の声を学習し、数秒の音声データから本人そっくりの声を生成できる技術が悪用されています。
「声が少し違う気がする…でも風邪かも?」と思ってしまい、詐欺に気づけないケースが増えています。「声が本人そっくり」だけでは安心できない時代になったため、後述する「家族間の合言葉」の設定が非常に重要です。
AI音声詐欺の詳細な手口と対策については、AI音声合成詐欺の最新手口と対策の記事で詳しく解説しています。
固定電話にすぐできる防犯設定
電話による詐欺被害の大半は固定電話経由で発生しています。ここでは、親の固定電話に今すぐできる3つの防犯設定を解説します。
70歳以上は無料になるNTTの防犯サービス
NTT東日本・NTT西日本では、70歳以上の契約者(または70歳以上の方と同居している契約者)を対象に、以下のサービスを無償化しています。これらのサービスは申し込みが必要です。
- ナンバー・ディスプレイ:相手の電話番号が画面に表示されるサービス
- ナンバー・リクエスト:非通知の電話を自動的に拒否するサービス
以下の窓口に電話するだけで手続きできます。詳細はNTT東日本の公式案内ページでもご確認いただけます。
NTT特殊詐欺対策ダイヤル
- 電話番号:0120-722-455(通話無料)
- 受付時間:9:00〜17:00(年末年始12月29日〜1月3日を除く)
- 必要なもの:契約者情報(住所・氏名・電話番号)
帰省時に、お子さんが代わりに手続きすることも可能です。詳しい手順は警視庁の公式ページ(2025年10月1日更新)でも解説されています。
留守番電話を常時ONにするだけで詐欺電話を激減させられる理由
防犯対策の基本原則は、「電話に出なければ被害ゼロ」です。留守番電話を常時ONにしておくことで、以下の効果があります:
- 詐欺師は留守電にメッセージを残さない(証拠が残るため)
- 本当に必要な連絡はメッセージが残る
- 折り返し前に家族に相談する時間ができる
一般的な電話機では、留守電ボタンを長押しすることで常時ONに設定できます。機種によって操作が異なるため、取扱説明書をご確認ください。
留守電設定を含む迷惑電話対策の全体像については、迷惑電話・いたずら電話の対策まとめの記事もご参照ください。
防犯機能付き電話機が有効な理由と選び方の基準
防犯機能付き電話機は、着信時に自動で警告メッセージを流したり、通話を自動録音したりする機能を備えています。以下の3つの機能が揃う機種を選ぶのが基準です:
機能1: 着信前警告
着信音が鳴る前に「この通話は録音されます」などの警告メッセージを相手に流す機能。詐欺師の多くはこの時点で電話を切ります。
機能2: 自動録音
すべての通話を自動的に録音する機能。「証拠が残る」ことを相手に伝えることで、詐欺を未然に防ぎます。
機能3: 着信拒否
特定の番号や非通知番号を着信拒否する機能。迷惑電話データベースと連動する機種もあります。
防犯機能付き電話機の価格は概ね1万円台〜3万円台前後です。自治体によっては購入補助金制度がある場合もありますので、お住まいの市区町村窓口または最寄りの警察署にお問い合わせください。
最新の価格や在庫状況については、メーカー公式サイトまたは家電量販店でご確認ください。
3桁番号を使ったスマホの着信拒否設定
固定電話だけでなく、スマホにも詐欺電話がかかってきます。ここでは、3桁番号を使った着信拒否設定の正しい使い方を解説します。
148番と144番は何が違う?ドコモユーザーが知っておくべき2つのサービス
※148番・144番はドコモ回線専用のサービスです。au・ソフトバンク・楽天モバイルでは使用できません。キャリア別の設定方法は次のセクションで解説します。
ドコモユーザーがよく混同するのが148番と144番です。この2つは目的が全く異なります:
148番:番号通知お願いサービス
用途:非通知の着信を自動的に拒否する
設定方法:148に発信→音声ガイダンスに従って「1」を押す
解除方法:148に発信→「0」を押す
月額料金:無料
144番:迷惑電話ストップサービス
用途:特定の電話番号を着信拒否する
設定方法:迷惑電話の着信直後に144に発信→「1」を押す
登録可能数:最大30件
月額料金:無料
両方のサービスは目的が異なるため、両方設定することで二重の防護になります。148番で非通知を拒否し、144番で特定の迷惑電話番号を拒否する、という使い分けです。
詳しい設定手順については、以下の記事をご参照ください:
なお、144番の操作方法についてはNTTドコモ公式の迷惑電話ストップサービス操作ガイドでも確認できます。
au・ソフトバンク・楽天ユーザーの着信拒否設定手順(キャリア別)
ドコモ以外のキャリアでも、同様の着信拒否サービスが提供されています。ただし、サービス内容や操作方法が異なりますので、ご注意ください。
キャリア別着信拒否設定
- au:非通知拒否は「番号通知リクエストサービス」で「1481」に発信(解除は「1480」)。月額無料。特定番号の着信拒否は「迷惑電話撃退サービス」(月額110円)への加入後、「1442」に発信で登録。最大30件まで
- ソフトバンク:「ナンバーブロック」(月額110円)への加入後、「144」に発信で着信拒否登録。最大30件まで登録可能
- 楽天モバイル:端末の着信拒否機能を利用。iPhoneは「設定」→「電話」→「着信拒否した連絡先」、Androidは「電話」アプリから設定。楽天モバイル独自の着信拒否メニューはアプリ内にありません
各キャリアの詳細な手順については、上記リンク先の公式サポートページをご確認ください。
#9110(警察相談専用電話)と188(消費者ホットライン)の使い分け
詐欺かどうか判断に迷ったとき、または被害に遭いかけたときに相談できる窓口が2つあります:
- #9110(警察相談専用電話):「怪しい電話があった」「詐欺かもしれない」と感じたときの相談窓口。緊急ではないが警察に相談したい内容全般に対応
- 188(消費者ホットライン):消費者トラブル全般の相談窓口。架空請求や悪質商法の相談に対応
すでに被害を受けた、またはお金を振り込んでしまった場合は、110番に通報してください。被害後の対応については、後述のセクションで詳しく解説します。
Digi Policeアプリ+国際電話一括ブロックの設定
スマホにはさらに強力な防犯ツールがあります。警視庁提供のアプリと、国際電話の一括ブロック設定を組み合わせることで、詐欺電話を大幅に減らせます。
Digi Policeアプリの機能概要と親のスマホへの導入手順
Digi Police(デジポリス)は、警視庁が提供する無料の防犯アプリです。主な機能は以下の2つ:
- 詐欺電話着信警告:詐欺に使われた可能性のある番号からの着信時に警告を表示
- 防犯速報通知:周辺地域で発生した犯罪情報や防犯情報をプッシュ通知
iOS(iPhone)・Android両方に対応しており、App StoreまたはGoogle Playから無料でダウンロードできます。
帰省時や電話での遠隔サポートで、親のスマホに一緒にインストールすることをおすすめします。詳しい設定方法や使い方については、Digi Policeアプリの設定方法と詳細の記事をご参照ください。
国際電話(「+」から始まる番号)を一括でブロックする方法
前述の通り、近年は国際電話番号を悪用した詐欺が急増しています。海外との連絡予定がない場合、国際電話を一括でブロックすることが有効です。
固定電話(NTT)の場合:
NTT東日本・NTT西日本では、国際電話の発着信を無料で休止できます。以下の窓口に電話するだけで手続き完了です:
国際電話不取扱受付センター
- 電話番号:0120-210-364(通話無料)
- 受付時間:オペレーター対応は平日9:00〜17:00
- 手続き:「国際電話の発着信を休止したい」と伝える
- 料金:無料
スマホの場合:
各キャリアのマイページまたはアプリから「国際電話発信・着信の制限」を設定できます。設定方法はキャリアによって異なりますが、多くの場合は「通話設定」→「国際電話設定」→「国際電話着信拒否」で設定可能です。
詳細は各キャリアの公式サポートページをご確認ください。
「多層防御」の考え方と家族間の合言葉設定
ここまで紹介した対策は、1つだけでは不十分です。詐欺師は常に防御の突破方法を研究しています。複数の対策を組み合わせた「多層防御」が最も効果的です。
なぜ1つの対策では不十分なのか——詐欺師の突破パターンから逆算する
例えば、以下のような二段攻撃のケースが実際に報告されています:
⚠️ 実際にあった二段攻撃の例
①固定電話に警察官を名乗る電話がかかる→防犯電話機の警告で相手が電話を切る→②数時間後、スマホに「先ほど電話した警察の〇〇です。固定電話が通じなかったので携帯におかけしました」と連絡→スマホには防犯機能がないため、会話が続き詐欺に遭う
このように、固定電話だけ、またはスマホだけの対策では、詐欺師は別のルートから攻撃してきます。だからこそ、複数の防衛線が必要なのです。
家族間の「合言葉」の決め方と運用ルール
AI音声詐欺が増えている現在、声だけで本人確認をするのは危険です。家族間で「合言葉」を事前に決めておくことで、急な電話がかかってきても確認できます。
合言葉の例(第三者が知りえない情報):
- 家族しか知らないペットの名前やあだ名
- 子どもの頃の思い出の場所や出来事
- 家族旅行で行った場所
- 好きな食べ物や嫌いな食べ物(意外と忘れにくい)
合言葉の運用ルール
- 「お金の話」が出たら必ず合言葉で確認する
- 合言葉は定期的に更新する(年1回程度)
- 合言葉を忘れた場合は、一度電話を切って家族に確認
- 「急いでいるから後で」と言われても、合言葉で確認するまで信用しない
合言葉は家族全員で共有し、帰省時や電話で定期的に確認しておきましょう。
帰省・遠隔でできる設定チェックリスト
帰省のタイミングで、以下のチェックリストを使って一気に設定を確認しましょう。30分程度で完了します。
帰省時の30分設定チェックリスト
- □ 固定電話:NTT無料サービス(ナンバー・ディスプレイ&ナンバー・リクエスト)に申し込んだか
- □ 固定電話:留守番電話を常時ONに設定したか
- □ 固定電話:国際電話の発着信を休止したか
- □ スマホ(ドコモ):148番で非通知拒否、144番で迷惑番号拒否を設定したか
- □ スマホ(au/SB/楽天):着信拒否サービスを設定したか
- □ スマホ:Digi Policeアプリをインストールし、通知設定をONにしたか
- □ スマホ:国際電話の着信拒否を設定したか
- □ 家族間の合言葉を決めて、全員で共有したか
- □ #9110と188の番号を親のスマホに登録したか
離れていて帰省が難しい場合は、ビデオ通話(LINE、Zoom等)を使った遠隔サポートも有効です。画面を共有しながら一緒に設定を進めることで、離れていても対応できます。
万が一、詐欺に引っかかった場合の初動対応
どれだけ対策しても、巧妙な手口で被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。万が一の場合、初動の速さが被害の拡大を防ぎます。
被害に気づいたらまず振込・現金移動を止めるための即行動
お金を振り込んでしまった、またはキャッシュカードを渡してしまった場合、すぐに以下の行動を取ってください:
110番への通報が最優先です。振り込んでから時間が経つほど、お金を取り戻すのが難しくなります。
⚠️ 振り込め詐欺救済法による被害回復制度
振り込んでしまったお金は、「振り込め詐欺救済法」により、詐欺に使われた口座を凍結し、被害者に分配される制度があります。ただし、凍結までの時間が勝負です。すぐに警察と金融機関に連絡してください。
#9110・消費者ホットライン188・金融機関への相談の流れ
「被害に遭ったかもしれない」「怪しい電話があった」など、被害が確定していないグレーゾーンの場合は、以下の窓口に相談できます:
- #9110(警察相談専用電話):平日8:30〜17:15(各都道府県警察本部につながる)。詐欺かどうか判断に迷う場合の相談窓口
- 188(消費者ホットライン):平日10:00〜16:00(土日祝は地域による)。架空請求や悪質商法の相談に対応
- 金融機関の相談窓口:各銀行のフリーダイヤルで、不審な取引の相談が可能
「恥ずかしい」「家族に知られたくない」と思って相談をためらうと、被害が拡大します。少しでも怪しいと感じたら、すぐに相談してください。
よくある質問(FAQ)
Q1:固定電話をそのまま使っていれば詐欺に遭う確率は高い?
A:はい、電話による被害の大半が固定電話経由で発生しています。警察庁のデータによると、被害者の多くが「防犯機能のない従来型の固定電話」を使用していたケースです。特に、ナンバー・ディスプレイや留守番電話機能を使っていない古い機種はリスクが高いため、早急に対策を取ることをおすすめします。
Q2:148番と144番はどちらを設定すればいいですか?
A:両方設定することを推奨します(ドコモ回線の場合)。148番は「非通知の着信を拒否」、144番は「特定の番号を着信拒否」と、目的が異なります。148番で非通知からの詐欺電話を防ぎ、144番で一度かかってきた迷惑電話番号を登録して二度とかからないようにする、という使い分けです。詳しい設定手順は、148番で迷惑電話をブロックする方法をご参照ください。
Q3:親がスマホを使っていない場合、スマホ設定はどうすればいい?
A:固定電話の防犯設定を最優先してください。NTTの無料サービス(ナンバー・ディスプレイ+ナンバー・リクエスト)、留守番電話の常時ON、可能であれば防犯電話機への買い替えを検討しましょう。また、お子さんやご家族のスマホにDigi Policeアプリをインストールし、周辺地域の防犯情報を受け取ることで、親の住む地域で詐欺が増えているかどうかを把握できます。
Q4:「騙されたふり作戦」を逆手にとった詐欺があると聞いたがどう対処すれば?
A:「騙されたふり作戦」は警察が犯人逮捕のために行う正式な捜査手法ですが、個人が自己判断で実行するのは非常に危険です。詐欺グループに顔を覚えられたり、逆に脅迫されたりするリスクがあります。怪しい電話があった場合は、必ず#9110(警察相談専用電話)に事前相談してください。警察の指示に従って行動することが最も安全です。
Q5:防犯電話機を買ったとき、自治体から補助金はもらえる?
A:一部の自治体では、高齢者向けに防犯電話機の購入補助金制度を設けています。補助額や対象年齢は自治体によって異なりますので、お住まいの市区町村の高齢福祉課、または最寄りの警察署にお問い合わせください。申請には領収書や本人確認書類が必要な場合が多いため、購入前に確認しておくとスムーズです。
まとめ:特殊詐欺対策は多層防御で親を守る
この記事では、最新の特殊詐欺手口と、離れて暮らす親を守るための具体的な防犯設定を解説しました。重要なポイントをおさらいします:
- ①被害は依然として急増中:警察庁のデータ(2025年上半期)によると、オレオレ型特殊詐欺の認知件数は前年同期比約3倍(6,278件)、被害額は約4.3倍(453.0億円)に増加。「うちの親は大丈夫」という油断が最大のリスクです。
AI音声詐欺や国際電話番号を悪用した詐欺など、手口は日々巧妙化しています。
- ②「電話に出ない」仕組みが最大の防犯:留守番電話の常時ON、NTT無料サービス(70歳以上対象)、防犯電話機の活用が最短ルートです。
防犯機能付き電話機への買い替えを検討している方は、メーカー公式サイトまたは家電量販店で最新価格をご確認ください。
- ③148番と144番は目的が違う:148番は非通知拒否、144番は特定番号拒否(ドコモのみ)。両方設定することで二重の防護になります。
3桁番号の正しい使い方を知ることが、スマホの防犯設定の第一歩です。
- ④多層防御で詐欺師の突破を防ぐ:固定電話の設定+スマホの設定+家族間の合言葉+#9110の把握を組み合わせることで、一つの防衛線を突破されても次の防衛線が機能します。
帰省時の30分チェックリストを使って、一気に設定を完了させましょう。
- ⑤万が一の被害は110番+銀行への即連絡:振り込んでしまった場合でも、振り込め詐欺救済法により口座を凍結できる可能性があります。早期行動が被害を最小化します。
「恥ずかしい」と思わず、少しでも怪しいと感じたら#9110や188に相談してください。
特殊詐欺は「自分には関係ない」と思った瞬間が最も危険です。この記事で紹介した対策を、ぜひ今日から実践してください。離れて暮らす親を守るために、できることから始めましょう。
この記事が、あなたとご家族の安全を守る一助となれば幸いです。










