ニセ警察詐欺は若者も危険|20〜40代が知るべき手口とスマホ対策
- 公開日:2026/3/9
- 最終更新日:
- 防犯
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特殊詐欺は高齢者だけの問題だと思われがちですが、その認識はすでに古くなりつつあります。2025年はニセ警察詐欺が大きく増え、20〜40代のスマホユーザーも無関係とはいえない状況です。
- 2025年の特殊詐欺・ニセ警察詐欺の最新傾向
- 警察や銀行を名乗る電話が本物か見分けるポイント
- iPhone・Androidでできる不審電話対策と緊急時の動き方
こんな方におすすめの記事です
- 特殊詐欺は高齢者の問題だと思っていた20〜40代の方
- 「あなたの口座が犯罪に使われた」と言われたときの対処法を知りたい方
- スマホで不審電話対策をしておきたい方
本記事では、ニセ警察詐欺の最新動向、若年層が狙われやすい背景、見分け方、スマホでできる対策をわかりやすく整理します。(専門知識は不要です!)
⚠️ 最初に覚えておきたい合言葉
電話やSNSで暗証番号、送金、資産確認、口座移動の話が出たら、まず詐欺を疑ってください。相手が警察や銀行を名乗っていても、その場で判断せず、いったん通話を切って公式窓口に確認することが大切です。
若者にも特殊詐欺被害が広がっているのはなぜか
2025年のニセ警察詐欺は、若年層も無関係ではないことが統計から見えてきます。
まず前提として、2025年の特殊詐欺は「高齢者中心」という従来のイメージだけでは捉えきれません。警察庁の2025年統計資料によると、特殊詐欺全体の認知件数は27,758件、被害額は1,414.2億円にのぼりました。そのうちニセ警察詐欺は認知件数10,936件、被害額985.4億円で、特殊詐欺全体のなかでも大きな割合を占めています。
さらに同資料では、ニセ警察詐欺の被害者年代で30代が多く、40代以下では当初接触ツールが携帯電話中心であることが示されています。つまり、若い世代が「狙われにくい」のではなく、40代以下では携帯電話経由の接触が多く、スマホ中心の生活導線が悪用されやすい可能性が見えてきます。
これまで注目されやすかった対策
特殊詐欺対策では、固定電話を使う高齢者向けの防犯が中心に語られることが多くありました。
2025年に目立つ実態
ニセ警察詐欺では携帯電話、SNS、ネットバンキングが導線になりやすく、20〜40代も十分に標的になります。
若年層が被害に遭いやすい理由は、判断力が低いからではありません。むしろ、スマホで本人確認をする、ネットバンキングを使う、警察や金融機関からの連絡もスマホで受けるといった行動に近い形で、詐欺の導線が組まれている点に注意が必要です。
💡 ニセ警察詐欺は「本物そっくりのフィッシング画面」に近い手口
ニセ警察詐欺は、本物そっくりのフィッシング画面のように、見た目や肩書きで信用させる手口です。言葉や表示がもっともらしいほど、落ち着いて確認しないと本物と勘違いしやすくなります。大事なのは、見た目ではなく、連絡方法や要求内容が公式のルールに合っているかを確かめることです。
ニセ警察詐欺はどんな流れでお金をだまし取るのか
ニセ警察詐欺とは、警察を装って不安をあおり、送金や資産移動を指示する特殊詐欺です。
ニセ警察詐欺でよくあるのは、「あなた名義の口座や携帯電話が犯罪に使われた」「あなたに逮捕状が出ている」「資金を調べる必要がある」といった不安をあおるところから始まる流れです。相手は警察官、検察官、銀行職員などを名乗り、緊急性を強く演出して冷静な判断を奪おうとします。
警察庁の注意喚起資料では、警察がSNSで連絡したり、警察手帳や逮捕状の画像を送ったりしないことが明示されています。それにもかかわらず、詐欺では電話からLINEなどのSNSに誘導し、偽の警察手帳画像や偽の逮捕状画像を見せて信用させるケースがあります。
最近は電話番号の表示にも注意が必要です。警察庁は、実在する警察署などの電話番号を偽装表示させる手口を確認したと公表しています。末尾が0110だから本物、と判断するのは危険です。
若い世代でとくに注意したいのは、ATM誘導だけでなく、インターネットバンキングの操作を誘導されることです。スマホで口座を管理している人ほど、その場で指示に従いやすくなります。「確認のため」「保護のため」「潔白を証明するため」と言われても、自分の操作で送金や認証を進めてしまえば、被害につながる可能性が高くなります。
警察や銀行を名乗る電話が本物か見分ける方法
SNS誘導、画像送付、送金指示が出た時点で、まず詐欺を疑うのが基本です。
見分け方で最も大切なのは、「本物の警察が通常しないこと」を先に覚えておくことです。警察庁の注意喚起では、警察が電話で捜査対象となっていると伝えることはなく、メッセージアプリで連絡することもなく、警察手帳や逮捕状の画像を送ることもなく、個人のスマートフォンに突然ビデオ通話をすることもないと案内されています。
本物か確認するときのチェックポイント
- SNSやビデオ通話に移るよう求めていないか
- 暗証番号、口座残高、送金、資産移動の話が出ていないか
- その場で判断を急がせたり、口外を止めたりしていないか
- 「+」から始まる国際電話番号から着信していないか
相手が本物かもしれないと感じた場合でも、その場で応じる必要はありません。所属、氏名、用件を確認し、自分で公式サイトや代表番号を調べてかけ直してください。表示された番号に折り返すのではなく、こちらで確認した番号にかけることが重要です。
⚠️ 「本物っぽい」では判断しない
番号表示、話し方、制服画像、逮捕状の画像などは、信用材料になりません。とくに実在番号の偽装表示が確認されている以上、「見た目が本物っぽい」ことと「本当に本物である」ことは別です。
銀行を名乗る電話でも考え方は同じです。本人確認の一環として最低限の情報確認はあり得ますが、電話口で送金を指示したり、口座の資金を移すよう求めたりする場合は慎重になるべきです。不安を感じたら、その場で会話を続けず、カード裏面や公式サイト記載の窓口へ相談してください。
スマホでできるニセ警察詐欺対策
不審電話は、出てから判断するより、出にくくする設定と運用を組み合わせる方が現実的です。
詐欺は「出てしまったあと」に判断を迫ってきます。だからこそ、事前に不審電話へ出にくくする設定をしておくことが現実的です。若年層向けの対策では、固定電話機よりもスマホ設定の優先度が高くなります。
iPhoneで不明な発信者をスクリーニング・消音する
Apple公式サポートでは、iPhoneで不明な発信者を消音する方法が案内されています。連絡先、最近発信した相手、Siriの提案候補に含まれない番号からの着信を消音し、留守番電話に回す運用ができます。
- 「設定」を開く
- 「アプリ」から「電話」を開く
- 「不明な発信者を消音」を確認し、必要に応じて有効にする
仕事や配送連絡などで知らない番号からの着信を受けることが多い場合は、全面的に消音すると不便になることもあります。その場合は、完全ブロックではなく、留守電確認と折り返し確認を組み合わせる運用が現実的です。
Androidで迷惑電話フィルタを有効にする
Google電話アプリのヘルプでは、発信者番号や迷惑電話に関する設定が案内されています。機種や利用アプリによって表示は異なりますが、迷惑電話の警告やフィルタ機能を有効にしておくと、不審着信に気づきやすくなります。
- 電話アプリを開く
- 設定画面から迷惑電話や発信者情報に関する項目を確認する
- 警告表示やフィルタ機能を利用できる場合は有効にする
Androidは機種差が大きく、電話アプリの種類によって表示名も異なります。詳細はお使いのメーカーや電話アプリの公式案内も確認してください。
設定だけで終わらせず、運用ルールも決める
スマホ対策は設定だけでは不十分です。知らない番号からの着信にはすぐ出ない、留守電を確認してから折り返す、検索しても情報が出ない番号は慎重に扱う、といったルールを自分の中で決めておくと、焦って対応しにくくなります。
設定中心の対策
不明発信者の消音や迷惑電話警告で、そもそも詐欺の入口に触れにくくします。
行動ルール中心の対策
すぐ出ない、すぐ送金しない、いったん切って確認する習慣で被害を防ぎます。
「あなたの口座が犯罪に使われた」と言われたときの対処法
迷ったら、会話を続けるより先に、切る・保存する・確認するの3つを優先してください。
もし実際にそうした電話やメッセージが来たら、まず優先したいのは「切る・保存する・確認する」の3つです。相手の説明を長く聞くほど、心理的に巻き込まれやすくなります。
- 通話ややり取りをいったん止める
- 着信画面、相手の名乗り、メッセージ、送られたURLや画像を保存する
- 警察や金融機関の公式窓口に自分で連絡し、事実確認する
今まさに送金を迫られている、脅されている、相手が自宅や職場に来ると示唆しているなど緊急性が高い場合は、ためらわず110番を検討してください。緊急ではないが不安で判断に迷う場合は、110番の正しい使い方や#9110と110番の使い分けも参考になります。
すでに口座番号や氏名などを話してしまった場合も、そこで終わりではありません。金融機関へ連絡し、必要ならログイン情報の変更や利用停止の相談をしてください。ネットバンキングのパスワードやワンタイム認証に関わる情報を伝えた場合は、被害拡大を防ぐために早めの対応が必要です。
⚠️ やってはいけないこと
相手に言われるままアプリを入れる、認証番号を伝える、資金移動のための操作を進める、家族や周囲に相談しないまま秘密で対応する、といった行動は避けてください。緊急性を強調されるほど、いったん止まることが重要です。
20〜40代が今日から決めておきたい防犯ルール
詐欺対策は、知識より先に「迷ったらどう動くか」を決めておくと実践しやすくなります。
若年層向けの防犯では、知識よりも「迷ったときにどう動くか」を先に決めておく方が実践的です。詐欺は不意打ちで来るため、その場で正解を考えるより、平時に判断ルールを決めておくほうが強くなります。
電話でお金の話が出たら即答しない
もっともシンプルで効果的なのは、「電話やSNSでお金、暗証番号、口座、資産確認の話が出たら、その場で返事をしない」と決めておくことです。自分は大丈夫と思っている人ほど、警察や銀行の名前が出た瞬間に例外扱いしてしまいやすいため、相手の肩書きではなく要求内容で判断する習慣が役立ちます。
一人で判断しない共有先を決める
一人で連絡を受けてその場で判断しやすい状況では、焦って対応してしまうことがあります。家族、同居人、信頼できる友人など、迷ったときにすぐ相談する相手を平時に決めておくと、冷静さを取り戻しやすくなります。
親世代対策と自分向け対策を分けて考える
高齢者向けの記事では固定電話対策が中心になりやすい一方、20〜40代は携帯電話、SNS、ネットバンキング対策が重要です。親の対策も気になる場合は、高齢の親を守る電話の防犯設定もあわせて確認しておくと、家族全体の防犯を考えやすくなります。
よくある質問(FAQ)
警察がLINEやビデオ通話で連絡してくることはありますか?
警察庁は、警察がSNSで連絡したり、警察手帳や逮捕状の画像を送ったりしないと案内しています。LINEやビデオ通話に誘導された場合は慎重に判断し、その場で応じず公式窓口に確認してください。
末尾が0110の番号なら本物ですか?
いいえ。警察庁は実在する警察署などの電話番号を偽装表示する手口を確認したと公表しています。番号表示だけで本物とは判断せず、自分で調べた公式番号へかけ直すことが大切です。
口座番号や個人情報を話してしまった場合はどうすればいいですか?
まず通話履歴やメッセージを保存し、金融機関へ連絡して状況を相談してください。ネットバンキング情報や認証情報に関わる内容を伝えた場合は、パスワード変更や利用停止などの対応を早めに行うことが重要です。
110番と#9110はどう使い分ければよいですか?
今まさに危険がある、脅されている、送金が進行しそうなど緊急性が高い場合は110番を検討してください。緊急ではない相談や、詐欺かどうか判断に迷う段階では#9110が相談先の候補になります。
知らない番号を全部ブロックすれば安全ですか?
一定の効果は期待できますが、必要な連絡まで逃す可能性があります。不明発信者の消音や迷惑電話警告を活用しつつ、留守電確認や公式窓口へのかけ直しを組み合わせるほうが現実的です。
「+」から始まる国際電話番号でも警察からの連絡はありえますか?
警察庁は、ニセ警察詐欺で使われる電話番号の多くが「+1」などから始まる国際電話番号だと案内しています。警察を名乗る相手からそのような番号で連絡が来た場合は、いったん切って公式窓口に確認してください。
まとめ:ニセ警察詐欺は若者も危険
この記事では、ニセ警察詐欺が20〜40代にも無関係ではない理由と、スマホで取れる対策を整理しました。
- 2025年はニセ警察詐欺が大きく増加警察庁資料では、30代被害や携帯電話経由の接触も目立っています。特殊詐欺を「高齢者だけの問題」と考えると、若い世代ほど備えが遅れやすくなります。
- 本物かどうかは肩書きより要求内容で判断SNS誘導、画像送付、送金指示、資産確認は強い警戒サインです。相手が警察や銀行を名乗っていても、その場で信じず、いったん切って公式窓口へ確認することが重要です。
- スマホ設定と行動ルールの両方が必要iPhoneやAndroidの着信対策に加え、知らない番号にすぐ出ない習慣が有効です。「電話やSNSでお金の話が出たら保留にする」と決めておくだけでも、被害防止につながりやすくなります。
ニセ警察詐欺で最も危険なのは、「自分は大丈夫」と思い込むことです。今のうちにスマホ設定を見直し、迷ったら切って確認する行動をルール化しておきましょう。
家族全体で対策を考えたい場合は、親世代向けの電話防犯設定の記事もあわせて確認しておくと役立ちます。





