固定電話の国際電話対策を比較|144・利用休止・非通知拒否の違い

  • 公開日:2026/3/25
  • 最終更新日:
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固定電話で迷惑電話対策をしていても、「144を入れているのに国際電話は防げるの?」「非通知拒否だけで十分?」と不安になることは少なくありません。実際は、同じ“迷惑電話対策”でも機能ごとに守備範囲が違います。

  • 国際電話利用休止・144・ナンバー表示系・非通知拒否の違い
  • どの対策が何を防げて、何が残るのか
  • 高齢者世帯が確認したい無料対象とおすすめの設定順

こんな方におすすめの記事です

  • すでに144や非通知拒否を使っているが、国際電話への不安が残っている方
  • 親の固定電話対策を見直したい家族・見守り層の方
  • 今の設定で何が防げて、何が抜けているのか整理したい方

本記事では、固定電話の国際電話対策としてよく使われる利用休止、144系、ナンバー・ディスプレイ、ナンバー・リクエスト、非通知拒否の違いと、組み合わせ方をわかりやすく解説します。(専門知識は不要です!)

注:以下は2026年3月時点で確認できるNTT東日本・NTT西日本などの案内をもとに整理しています。契約している回線、電話会社、電話機の機能によって名称や対応範囲が異なるため、最終確認は契約先の案内をご確認ください。


💡 電話の防犯機能は「玄関の鍵」と「インターホン」の違いに近いです

国際電話利用休止は、海外からの電話そのものを入口で止める「玄関の鍵」に近い対策です。一方で、ナンバー・ディスプレイや非通知拒否は、相手を見分けたり、条件に合う相手だけを通さない「インターホン」や「張り紙」に近い対策です。役割が違うので、1つだけで全部をカバーするのは難しい場合があります。

結論:国際電話対策は「利用休止」を軸に、表示・拒否・登録を重ねるのが現実的です

結論からいうと、海外との通話予定がない家庭では、国際電話利用休止を軸にしながら、非通知対策と登録済み迷惑番号の拒否を重ねる考え方が現実的です。

先に結論を書くと、海外との通話予定がない家庭では、国際電話利用休止を軸に考えるのが基本です。そのうえで、非通知対策や、すでに着信した迷惑番号への再着信対策を重ねると、抜けを減らしやすくなります。

警察庁は、国際電話番号を悪用した特殊詐欺への対策として、固定電話で海外との通話予定がない人に国際電話利用休止を案内しています。2025年6月24日からは、NTT東日本・NTT西日本でも国際電話の利用休止手続きの一元受付が案内されています。詳しくは警察庁の案内NTT東日本の案内NTT西日本の案内をご確認ください。

実際の申込み窓口として案内されているのが、国際電話の利用休止を受け付ける外部窓口です。03や06などから始まる10桁の固定電話が対象で、Web・電話・郵送で申込みできます。ただし、着信だけを単独で止めることはできず、発信休止は回線事業者によって扱いが異なります。詳細は国際電話不取扱受付センターで確認できます。

軸になる対策

国際電話利用休止

海外からの着信を止めたい家庭に向いています。発信休止の扱いは回線条件で変わる場合があります。

見分ける対策

ナンバー・ディスプレイ

出る前に番号や表示内容を確認しやすくする機能です。

補完する対策

ナンバー・リクエスト、非通知拒否、144系

非通知や、すでに着信した迷惑番号への再着信を防ぎやすくします。

固定電話の国際電話対策を比較すると、役割は5つに分かれます

役割を一言で整理すると、利用休止は海外着信の入口対策、144は登録済み番号対策、ナンバー系は表示や非通知への対策です。

まずは、「どの機能が何を担当するのか」を整理しましょう。ここが曖昧だと、「設定したのに不安が消えない」状態になりやすくなります。

⚠️ 注意:同じ“迷惑電話対策”でも守備範囲は同じではありません

144系は“登録した番号”を拒否する機能であり、国際電話利用休止の代わりにはなりません。逆に、国際電話利用休止は海外からの着信を止めるのに強い一方、国内番号からの迷惑電話や営業電話までは止められません。

対策主な役割防ぎやすいもの苦手なもの
国際電話利用休止海外からの着信を止める国際電話番号からの着信国内番号からの迷惑電話、回線条件による発信休止の差
迷惑電話おことわり(144系)着信後に迷惑番号を登録して再着信を拒否登録済みの迷惑番号からの再着信未登録の番号、番号を識別できない着信
ナンバー・ディスプレイ出る前に番号や種別を確認しやすくする知らない番号を見分けることそれ自体で着信を止めること
ナンバー・リクエスト非通知でかけてきた相手に番号通知を求める非通知の着信番号を通知してくる国際電話や国内電話、番号通知できない一部着信
電話機の非通知拒否非通知着信を電話機側で拒否非通知の着信番号付きで着信する電話、機種非対応の電話機

144系の詳しい登録方法や注意点は、別記事の144の使い方解説でも確認できます。ここでは「国際電話対策の中で144はどこまで担当できるか」に絞って整理します。

なぜ144だけでは国際電話対策になりにくいのか

144は登録済みの迷惑番号には強い一方で、国際電話そのものを入口で止める機能ではありません。

ここが一番の誤解ポイントです。144系は便利ですが、相手の番号を登録して再着信を拒否する仕組みなので、入口で国際電話そのものを止める機能ではありません。

NTT西日本の迷惑電話おことわりサービス公式ページでは、「一部の国際通話など電話番号を通知できない通話は拒否登録できない」と案内されています。つまり、144系は万能ではなく、番号が取れない着信には弱いという前提で考える必要があります。

また、ナンバー・ディスプレイがあっても、常に数字の電話番号がそのまま表示されるとは限りません。NTT東日本の解説では、国際電話で番号を通知できない場合に「表示圏外」などと表示されることがあると案内されています。詳しくはNTT東日本のナンバー・ディスプレイ解説をご覧ください。

このため、すでに144を使っていても、次のような不安が残りやすくなります。

  • まだ登録していない新しい番号から着信したらどうなるのか
  • そもそも番号を識別できない国際着信には効くのか
  • 非通知の迷惑電話と、国際電話由来の着信を同じ対策で考えてよいのか

この3つの不安にまとめて答えるなら、144は「再発防止」に強いが、「国際電話の入口対策」そのものではないという整理がもっとも実用的です。

ナンバー・ディスプレイ、ナンバー・リクエスト、非通知拒否は何に効くのか

この3つは、見分ける機能、非通知に応答する機能、電話機側で拒否する機能に分かれます。同じ非通知対策でも前提条件は同じではありません。

この3つは混同されやすいですが、役割はかなり違います。

ナンバー・ディスプレイ

電話に出る前に相手の番号を確認しやすくする機能です。判断材料を増やす役割で、単独では着信を止めません。利用には対応電話機が必要な回線があります。

ナンバー・リクエスト / 非通知拒否

どちらも主に「非通知」でかけてくる相手への対策です。国際電話全体を止める機能ではなく、あくまで“番号を出さない着信”への対策と考えると整理しやすくなります。

NTT西日本のナンバー・ディスプレイでは、着信前に番号を確認できることが案内されており、ナンバー・リクエストは「電話番号を通知しないでかけてきた相手に、番号を通知してかけ直すよう音声メッセージで応答するサービス」とされています。つまり、ナンバー・リクエストは“非通知対策”です。

あわせて確認しておきたいのが提供条件です。NTT東日本では、ナンバー・リクエストはナンバー・ディスプレイ契約が前提であり、一部の国際電話を含む電話番号を通知できない着信はメッセージ応答せずそのまま着信すると案内しています。詳しい条件はNTT東日本のご提供条件で確認できます。

  1. ナンバー・ディスプレイ:相手を見てから出るか判断しやすくなる
  2. ナンバー・リクエスト:非通知でかけた相手に番号通知を求める。固定電話ではナンバー・ディスプレイ契約が前提です
  3. 電話機の非通知拒否:電話機の機能で非通知を着信しないようにする

「非通知拒否だけでは国際電話対策にならないの?」という疑問への答えは、非通知の国際電話には役立つ場合があっても、番号を通知してくる国際電話までは止められない、です。海外からの電話そのものを止めたいなら、別レイヤーの対策として国際電話利用休止を考える必要があります。

非通知対策を詳しく見直したい場合は、別記事の固定電話の非通知拒否の解説もあわせて確認すると整理しやすくなります。

高齢者世帯がまず確認したい無料対象

高齢者向けの無償化は心強い対策ですが、対象条件や申告タイミングを確認したうえで使うことが大切です。

高齢者世帯では、月額負担を増やさずに導入できる対策があるかどうかが重要です。NTT東日本・NTT西日本は、高齢者を対象にナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストの無償化施策を案内しています。適用条件や申告方法、無料化の開始時期は案内ページで確認しておくと安心です。

確認先は、NTT東日本のFAQNTT西日本の特殊詐欺対策ページです。

高齢者世帯が確認したいポイント

  • 契約者本人が70歳以上か、70歳以上の家族と同居しているか
  • 現在の回線が対象サービスか
  • ナンバー・ディスプレイ対応の電話機か
  • 無料対象はナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストが中心で、適用条件や申告方法の確認が必要か

ここで大切なのは、無料対象だからその2つだけで十分、と短絡しないことです。ナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストはとても有効ですが、海外からの着信そのものを止める役割ではありません。高齢者世帯ほど、「無料で使える見分ける機能」と「入口で止める機能」を分けて考えると失敗しにくくなります。

結局、どの順番で設定すればいい?おすすめはこの5ステップです

迷ったら、入口対策、表示と非通知対策、再発防止の順で重ねると整理しやすくなります。

迷ったときは、次の順番で見直すと考えやすくなります。

ステップ1: 海外との通話が本当に必要かを家族で確認する
ステップ2: 不要なら国際電話利用休止を申し込む
ステップ3: ナンバー・ディスプレイを使い、非通知対策が必要ならナンバー・リクエストまたは電話機の非通知拒否を整える
ステップ4: すでにかかってきた迷惑番号は144系や電話機の拒否リストに登録する
ステップ5: 家族で「知らない番号には出ない・折り返さない」運用ルールを共有する

この順番が向いている理由は、入口対策 → 見分ける対策 → 再発防止の順で抜けを埋められるからです。なお、固定電話でナンバー・リクエストを使う場合は、ナンバー・ディスプレイ契約が前提になる点も先に確認しておくとスムーズです。

特に親世代の電話を見直すときは、設定そのものよりも「今の設定で何が防げていて、何が残っているか」を共有する方が効果的です。家族で全体像を見直したい場合は、親を守る電話防犯設定の記事もあわせて読むと、固定電話以外も含めて整理しやすくなります。

よくある質問(FAQ)

国際電話利用休止をすると、国内の電話まで使えなくなりますか?

一般には、国際電話の発着信や着信を止めるための対策であり、国内通話まで一律に止めるものではありません。ただし、休止できる範囲や申込条件は回線や事業者で異なるため、申込先の案内をご確認ください。

144とナンバー・リクエストはどちらを優先すべきですか?

役割が違うため、優先順位は家庭の状況で変わります。非通知が多いならナンバー・リクエスト、すでに着信した迷惑番号の再着信を防ぎたいなら144系が向いています。海外との通話予定がないなら、その前に国際電話利用休止を検討するのが基本です。

非通知拒否だけで国際電話対策になりますか?

非通知の国際電話には役立つことがありますが、番号を通知してかけてくる国際電話までは防げません。国際電話全体を止めたいなら、非通知拒否だけでなく国際電話利用休止も検討した方が安心です。

高齢者無償化の対象なら、まず何を入れるとよいですか?

まずはナンバー・ディスプレイの対象条件を確認し、非通知対策が必要ならナンバー・リクエストを追加する流れが考えやすいです。ナンバー・リクエストはナンバー・ディスプレイ契約が前提です。そのうえで、海外との通話予定がなければ国際電話利用休止も検討するのがおすすめです。

まとめ:固定電話の国際電話対策

この記事では、固定電話の国際電話対策について解説しました。

  • 国際電話利用休止:海外からの着信そのものを止めたい家庭の軸になる対策です。

    海外との通話予定がないなら、最優先で検討しやすい選択肢です。申込条件や止められる範囲は回線ごとに確認しておくと安心です。

  • 144系:登録済みの迷惑番号からの再着信対策に向いています。

    ただし、未登録番号や番号を識別できない着信には限界があります。

  • ナンバー・ディスプレイ、ナンバー・リクエスト、非通知拒否:相手を見分ける、非通知を減らすための補完策です。

    国際電話全体を止める機能ではないため、役割を分けて考えることが重要です。ナンバー・リクエストは固定電話ではナンバー・ディスプレイ契約が前提です。

「どれか1つで完全に防ぐ」という考え方よりも、何を止める機能なのかを整理して、家庭に合う順番で重ねる方が現実的です。

まずは、海外との通話が必要かどうか、今の電話機が番号表示や非通知拒否に対応しているか、家族で一度棚卸ししてみてください。

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