スマホに「+1」「+44」など、見慣れない国際電話番号から着信があると、出ていいのか、折り返すべきなのか不安になりますよね。
- +81以外の電話に出るべきか、折り返すべきかの判断基準
- 出てしまった時、折り返してしまった時に確認すること
- iPhone・Android・キャリアでできるスマホ側の詐欺電話対策
こんな方におすすめの記事です
- スマホに+1や+44などの海外番号から着信があり、不安になっている方
- 知らない「+」番号に出るべきか、折り返すべきか迷っている方
- 親や家族のスマホに国際電話詐欺が来ないよう対策したい方
本記事では、+81以外の電話への対応とスマホでできる詐欺電話対策を、出る前・出てしまった後・折り返してしまった後・家族のスマホ対策に分けて解説します。(専門知識は不要です!)
注:+81以外から始まる国際電話番号が、すべて詐欺というわけではありません。海外の家族・仕事・海外サービス・旅行予約など、正当な着信の可能性もあります。ただし、身に覚えがない場合は、出ない・折り返さない・公式窓口や別ルートで確認するのが基本です。
⚠️ 身に覚えのない国際電話は、まず出ない・折り返さない
警察庁は、+1や+44などから始まる国際電話番号を利用した特殊詐欺被害に注意を呼びかけています。電話番号の先頭にある「+」の後ろは国コードで、+81は日本、それ以外の国コードからの着信は注意して確認する必要があります。詳しくは警察庁の国際電話詐欺対策ページでも案内されています。
+81以外の電話は出ないほうがいい?まず知るべき結論
結論から言うと、+81以外の電話は、身に覚えがなければ出ない・折り返さないのが安全です。
ただし、+81以外の電話がすべて詐欺という意味ではありません。海外に家族や知人がいる方、海外企業と仕事をしている方、海外通販や旅行予約、海外サービスの本人確認をしている方には、正当な着信が来る可能性もあります。
身に覚えがなければ出ない・折り返さないのが基本
国民生活センターも、海外からの知らない国際電話について、怪しい電話には出ないこと、折り返さないこと、出てしまった場合は個人情報を伝えずに切ることを案内しています。詳しくは国民生活センターの見守り情報を確認できます。
特に、次のような着信は慎重に扱ってください。
出ないほうがよい国際電話の例
- 海外から電話が来る予定がない
- 数秒だけ鳴ってすぐ切れた
- 留守番電話やSMSに用件が残っていない
- 警察官・官公庁・通信会社・金融機関を名乗っている
- 未納料金、口座、暗証番号、認証コードなどを聞かれた
正当な海外着信の可能性があるケース
一方で、以下のような事情がある場合は、正当な電話の可能性もあります。
- 海外に住む家族や友人がいる
- 海外企業や海外取引先と連絡を取っている
- 海外通販、旅行予約、ホテル予約、航空券予約をしている
- 海外サービスの本人確認や二段階認証を操作している
- 留学、出張、海外移住などの手続きを進めている
このような場合でも、知らない番号にすぐ折り返す必要はありません。相手が本当に必要な用件であれば、メール、SMS、公式アプリ、登録済みの連絡先など、別ルートで確認できることが多いです。
必要な連絡なら別ルートで確認する
知らない国際電話に迷った時は、着信履歴の番号へ直接折り返すのではなく、公式サイトや公式アプリに掲載されている連絡先から確認してください。
+1・+44などの国際電話番号で多い詐欺の手口
+1や+44などの番号からかかってくる詐欺電話には、いくつかのパターンがあります。ここでは、スマホ利用者が特に注意したい手口を整理します。
国際電話詐欺の手口全般は、既存記事の国際電話詐欺の手口全般はこちらでも詳しく確認できます。本記事では、スマホに着信した時の判断に絞って解説します。
ニセ警察・官公庁・通信会社を名乗る電話
国際電話番号を使って、警察官、官公庁、通信会社、金融機関などを名乗る電話があります。
警察庁は、警察署などを装うニセ警察詐欺についても注意を呼びかけています。「この電話は使えなくなる」「1番を押してください」といった自動音声や、警察署の番号のように見せる国際電話番号が使われるケースも紹介されています。詳しくは警察庁のニセ警察詐欺に関する注意喚起を確認してください。
電話口で次のような話が出たら、いったん切ってください。
- あなたの口座が犯罪に使われている
- 逮捕状が出ている
- 通信料金や未納料金がある
- 本人確認のために氏名・住所・生年月日を教えてほしい
- 資金調査のためにお金を移してほしい
- 認証コードや暗証番号を教えてほしい
自動音声で「1番を押してください」と誘導する手口
自動音声で「この電話は使えなくなります」「詳しくは1番を押してください」などと案内し、ボタン操作をさせる手口もあります。
ボタンを押すと担当者を名乗る人物につながり、名前、生年月日、住所、口座情報などを聞かれることがあります。自動音声だから安全というわけではありません。
⚠️ 自動音声でも個人情報は伝えない
自動音声で不安をあおられても、番号を押したり、相手に個人情報を伝えたりしないでください。通信会社や官公庁を名乗る場合でも、いったん電話を切り、公式サイトや契約中のアプリから確認するのが安全です。
ワン切り・折り返し狙いの国際電話
数秒だけ鳴ってすぐ切れる国際電話は、折り返しを狙う「国際ワン切り」の可能性があります。
折り返すと国際通話料が発生する可能性があり、通話時間を長引かせるような自動音声につながる場合もあります。非通知ワン切りや国際電話詐欺の詳しい対策は、非通知ワン切りや国際電話詐欺の詳しい対策も参考にしてください。
出る前・出た後・折り返し前に確認すること
国際電話番号への対応は、今どの段階にいるかで変わります。出る前、出てしまった後、折り返してしまった後に分けて確認しましょう。
出る前の判断チェックリスト
知らない+番号から着信が来たら、まず次の表で確認してください。
| 確認すること | 判断の目安 | おすすめの対応 |
|---|---|---|
| 海外から電話が来る予定があるか | 予定がないなら危険度は高め | 出ない・折り返さない |
| 相手が連絡先に登録されているか | 未登録なら慎重に判断 | 留守電やSMSを待つ |
| 留守番電話に用件があるか | 用件なしは折り返し不要 | 必要なら公式窓口で確認 |
| 警察・官公庁・通信会社を名乗っているか | なりすましの可能性あり | 電話を切って公式番号へ確認 |
| お金や個人情報を求められているか | 詐欺の可能性が高い | 応じず相談する |
出てしまった場合にやってはいけないこと
電話に出てしまっただけで、すぐにすべてが被害になるわけではありません。大切なのは、会話の中で重要な情報を渡さないことです。
出てしまった場合でも、以下は避けてください。
- 氏名、住所、生年月日を詳しく伝える
- 銀行名、口座番号、暗証番号、クレジットカード情報を伝える
- SMSや認証アプリに届いた認証コードを伝える
- 相手の指示でアプリを入れる
- 相手が指定したURLを開く
- 相手が指定した番号に折り返す
- 警察官や金融機関を名乗る相手の指示で送金する
少しでも不安を感じたら、「確認します」と言って電話を切って問題ありません。相手が本当に正当な機関であれば、公式窓口から確認できます。
折り返してしまった場合の確認手順
折り返してしまった場合も、落ち着いて確認しましょう。特に、通話時間が長かった場合や、個人情報を伝えてしまった場合は早めの対応が必要です。
- 通話履歴で、発信した日時・番号・通話時間を確認する
- 通信会社のアプリや明細で、国際通話料が発生していないか確認する
- 個人情報、口座情報、認証コードを伝えていないか思い出す
- 不安があれば、契約中の携帯電話会社や消費生活センターに相談する
- 警察官なりすまし、金銭要求、送金指示があった場合は警察相談専用電話#9110などを検討する
緊急性がある事件・事故は110番、相談したい内容は#9110が目安です。違いを確認したい場合は、#9110と110の使い分けも参考にしてください。
iPhone・Androidでできるスマホ側の着信対策
スマホでは、端末の標準機能で不明な発信者や迷惑電話への対策ができます。ただし、重要な電話まで気づきにくくなることがあるため、設定前に家族・病院・学校・仕事先などの番号を連絡先に登録しておきましょう。
iPhoneは不明な発信者の消音・フィルタリングを活用する
iPhoneでは、不明な発信者をスクリーニング、消音、フィルタリングする機能があります。Apple公式サポートでは、重要な番号を連絡先に追加しておくことも案内されています。詳しい設定はApple公式サポート「iPhoneで不明な発信者を管理する」を確認してください。
基本的な考え方は次の通りです。
- 家族・病院・学校・仕事先など大事な番号を連絡先に登録する
- 不明な発信者の消音やフィルタリングを検討する
- 留守番電話や履歴で必要な電話か確認する
- 必要な電話だった場合も、公式窓口や登録済み番号からかけ直す
Androidは発信者番号・迷惑電話対策を確認する
Androidでは、機種や電話アプリによって設定名が異なります。Googleの電話アプリでは、発信者番号と迷惑電話対策をオンにすると、連絡先に登録していない相手の情報表示や、迷惑電話の疑いがある場合の警告表示ができます。詳しくはGoogle電話アプリのヘルプを確認してください。
Androidの設定はメーカーや機種によって違うため、記事だけで一律の手順として覚えるより、次の観点で確認すると安全です。
- 電話アプリに「迷惑電話」「発信者番号」「スパム」などの設定があるか
- 不明な番号をブロック・警告・フィルタできるか
- 通信会社やメーカーの迷惑電話対策機能が使えるか
- 海外番号を一括拒否できるアプリやサービスが必要か
大事な電話を逃さないための注意点
不明な番号を消音・拒否する設定は便利ですが、必要な電話まで受けにくくなることがあります。
対策を強めたほうがよい人
海外からの連絡予定がなく、知らない番号に出る必要がほとんどない人。高齢の家族や、詐欺電話への不安が強い人。
設定前に確認したい人
仕事、病院、学校、配送、海外サービスなど、未登録番号から大事な電話が来る可能性がある人。
迷った場合は、まず大事な相手を連絡先に登録し、留守番電話やSMSで用件を確認できる状態にしてから、不明な発信者対策を強めるとよいでしょう。
キャリア・アプリ・固定電話の対策を混同しない
国際電話詐欺対策では、スマホの設定、キャリアの迷惑電話サービス、迷惑電話対策アプリ、固定電話向けの国際電話休止制度が混同されがちです。それぞれ対象が違うため、分けて考える必要があります。
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの対策は公式情報で確認する
携帯電話会社ごとに、迷惑電話対策サービスやセキュリティアプリが用意されています。料金、対象機種、対応OS、対象となる通話アプリは変わることがあるため、最新情報は必ず公式ページで確認してください。
| 事業者 | 確認したい公式情報 | 主な確認ポイント |
|---|---|---|
| NTTドコモ | 迷惑電話ストップサービス | 登録した番号や非通知を拒否できるか、登録件数、利用条件 |
| au | 海外からの電話の着信拒否に関するFAQ | 迷惑電話撃退サービスやアプリで海外電話を拒否・警告できるか |
| ソフトバンク | 着信拒否設定に関するFAQ | 本体設定、ナンバーブロック、最大登録件数、月額料金 |
| 楽天モバイル | 迷惑電話・SMS対策 by Whoscall | OS標準電話アプリでの対応、Rakuten Linkが対象外となる条件 |
上の表は、どの公式ページを確認すべきかを整理したものです。実際に申し込む前には、現在の料金、対象プラン、対応機種、アプリの対象範囲を必ず公式ページで確認してください。
迷惑電話対策アプリは「警告」と「ブロック」の違いを見る
迷惑電話対策アプリを使う場合は、「危険な可能性を警告するだけ」なのか、「着信そのものを拒否できる」のかを確認しましょう。
- 知らない番号の発信元を表示できるか
- 迷惑電話の可能性を警告できるか
- 国際電話を一括で拒否できるか
- SMSやURLの危険性も確認できるか
- iPhoneとAndroidで使える機能に違いがないか
- 標準の電話アプリ以外でも検知できるか
特に、楽天モバイルのように、標準電話アプリでは検知対象でも、独自通話アプリでは対象外になるケースがあります。契約している通信会社の公式説明を確認してから設定しましょう。
国際電話不取扱受付センターは主に固定電話向け
警察庁や国民生活センターの注意喚起では、国際電話の利用休止も紹介されています。ただし、国際電話不取扱受付センターの受付対象は、東京03や大阪06などから始まる10桁の固定電話です。070・080・090から始まる携帯電話や050のIP電話は対象外と案内されています。
つまり、スマホの国際電話詐欺対策では、固定電話向け制度だけでなく、次のようなスマホ側の対策が中心になります。
- スマホ本体の不明な発信者対策
- 通信会社の迷惑電話対策サービス
- 迷惑電話対策アプリ
- 留守番電話や連絡先登録の活用
- 家族内での「出ない・折り返さない」ルール共有
家族のスマホを守るために設定しておきたいこと
親や家族のスマホを守る場合は、設定だけでなく、判断ルールを一緒に決めておくことが大切です。詐欺電話は、慌てさせて冷静な判断を奪う形で近づいてきます。
家族・病院・学校・よく使うサービスを連絡先に登録する
不明な発信者を消音したり、迷惑電話対策を強めたりする前に、必要な電話が届く相手を連絡先に登録しておきましょう。
- 家族、親戚、近所の信頼できる人
- かかりつけの病院、薬局、介護関連の連絡先
- 学校、職場、よく利用する施設
- 携帯電話会社、金融機関、自治体などの公式窓口
- 配送会社や予約サービスなど、必要に応じて使う連絡先
連絡先に入っていない番号は、すぐに出ず、留守番電話やSMSを確認する運用にすると、詐欺電話に反応する可能性を下げやすくなります。
「出ない・折り返さない・相談する」を家族ルールにする
家族で共有するルールは、複雑にしすぎないことが大切です。高齢の家族には、次の3つだけでも伝えておくと実用的です。
家族で決めておきたい3つのルール
- 知らない+番号には出ない
- 着信履歴に残っていても折り返さない
- 警察・役所・銀行・通信会社を名乗られても、一度切って家族に相談する
特に、相手が「今すぐ」「誰にも言わないで」「このままだと逮捕される」「口座が止まる」などと急がせる場合は、詐欺を疑ってください。
不安な電話が来た時の相談先をメモしておく
スマホのメモ帳や紙に、相談先を残しておくと安心です。
- 家族の連絡先
- 消費者ホットライン 188
- 警察相談専用電話 #9110
- 契約中の携帯電話会社の公式サポート
- よく使う金融機関やサービスの公式窓口
電話中に判断しようとすると、相手の話術に引き込まれやすくなります。迷ったら、その場で答えず、切ってから相談する流れを決めておきましょう。
よくある質問(FAQ)
+81から始まる番号なら安全ですか?
+81は日本の国コードですが、表示だけで安全とは断定できません。知らない相手からの電話で、個人情報や金銭を求められた場合は、相手の肩書きに関係なく一度切り、公式窓口で確認してください。
海外からの電話に出ただけで料金はかかりますか?
国内で通常の着信を受けただけなら、こちらから国際電話を発信した場合とは扱いが異なります。ただし、契約内容、海外ローミング中かどうか、転送設定の有無などで条件が変わることがあります。不安な場合は契約中の携帯電話会社で確認してください。
折り返してしまったらすぐ被害になりますか?
折り返しただけで必ず金銭被害になるとは限りませんが、国際通話料が発生する可能性があります。また、相手に「反応する番号」と見なされるおそれもあります。通話明細を確認し、個人情報や認証コードを伝えてしまった場合は、携帯電話会社、188、#9110などへ相談してください。
海外通販やアプリ認証の電話もブロックして大丈夫ですか?
海外サービスを使っている場合は、正当な着信の可能性もあります。認証や取引中だけ設定を見直す、公式アプリやメールで確認する、必要な番号を連絡先に登録するなど、利用状況に合わせて調整してください。
家族のスマホでは何を優先すべきですか?
まず、家族・病院・学校・よく使うサービスを連絡先に登録します。そのうえで、不明な発信者の消音、迷惑電話対策アプリ、キャリアの迷惑電話サービスを検討し、「知らない+番号には出ない・折り返さない・家族に相談する」というルールを共有してください。
まとめ:+81以外の電話は身に覚えがなければ出ない・折り返さない
この記事では、+81以外から始まる国際電話番号への対応と、スマホでできる詐欺電話対策について解説しました。
- 身に覚えがなければ出ない・折り返さない:+81以外の電話がすべて詐欺とは限りませんが、予定のない海外番号は慎重に扱いましょう。
必要な相手であれば、SMS、メール、公式アプリ、登録済み連絡先など、別ルートで確認できます。
- 出てしまっても個人情報を伝えない:氏名、住所、生年月日、口座情報、暗証番号、認証コードは伝えないでください。
警察官・官公庁・通信会社を名乗られても、電話口だけで信用せず、いったん切って公式窓口で確認しましょう。
- スマホ側の対策を組み合わせる:iPhoneやAndroidの不明な発信者対策、キャリアサービス、迷惑電話対策アプリを状況に合わせて使います。
ただし、大事な電話を逃さないよう、家族・病院・学校・仕事先などの番号は先に連絡先へ登録しておくと安心です。
- 固定電話向け制度とスマホ対策を分けて考える:国際電話不取扱受付センターは主に固定電話向けです。
スマホでは、端末設定、キャリアサービス、アプリ、家族ルールの組み合わせが中心になります。
知らない国際電話は、相手の話を聞いてから判断するより、まず出ない・折り返さないほうが安全です。必要な連絡かどうかは、電話の相手ではなく、公式情報や信頼できる連絡先で確認しましょう。






